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調布に建築事務所運営のカフェ 地域のコミュニティーデザイン目指す

「FUJIMI LOUNGE」の外観と店主の菅原大輔さん

「FUJIMI LOUNGE」の外観と店主の菅原大輔さん

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 国内外で事業を展開するSUGAWARADAISUKE建築事務所が運営するカフェ「FUJIMI LOUNGE(フジミラウンジ)」(調布市富士見町3、TEL 090-9232-8437)が5月24日、調布市内武蔵境通り沿いにオープンした。

「FUJIMI LOUNGE」のケーキセット

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 山梨県と港区の景観アドバイザーを務め、世界三大デザイン賞の一つといわれるドイツの「iF 4Design Awards 2019」で3作品同時受賞するなど、国内外で注目を集める同事務所。代表で建築家の菅原大輔さんが日本で腰を据える場所として、都心に近く自然が残り、寺社・映画・漫画など文化度も高い環境に魅了され同地域に拠点を構えた。

 国内の地方都市では、地元の協力の下、人口減少や地域活性化などの課題を解決すべく建物や街のデザインなどを手掛けてきたが、建物というハード面だけでなく、人をつなぎ、人が集うコミュニティーをデザインするソフト面の重要性を痛感。縁のあった同地域も鉄道の駅から若干距離があり交通の便がさほどよくないため、カフェを中心にさまざまなイベントを企画し、レンタルスペースとしても活用することで、人をつなぎ、人が集うコミュニティーをデザイン。ここでの知見を全国に展開することを目指し同店をオープンした。

 店舗面積は約30平方メートルで、カウンターとテーブル合わせて15席を用意。武蔵境通り沿い一面をガラス張りにして街路樹の木漏れ日と風を取り込み、店内の壁一面には主に建築に関する本を並べ、それらの本を手に取りながら過ごすこともできる。カフェスペースや、工作道具を常備した地下1階の「ちょこっと作れるまちの工作室」はレンタルスペースとして貸し出す。

 メニューは、市内で焙煎(ばいせん)した豆を使った「手押しエスプレッソ」(300円)、山中湖村焙煎の「一滴ずつ落とした水出しアイスコーヒー」(400円)、京都宇治茶を使った「抹茶ラテ」(550円)、地元の「深大寺ビール」(620円)、秋田銘酒の一つ福緑寿酒造の「シャンパングラスで飲む一白水成特別純米酒」(500円)、おつまみに最適な福岡県うきは市産の「カボスピール」(300円)など、地域活性化拠点の設計・パッケージデザイン・ブランディングなどで関わった各地の商品を取りそろえるほか、「ティラミス」(420円)、「さみしいお口にビスコッティ」(2コ=150円)などのスイーツも用意する(価格は全て税別)。

 菅原さんは「さまざまなイベントなども企画して文化の発信拠点にもしていきたい。自宅のリビングのように気軽に使っていただき、地域の方々のアイデアも取り入れて一緒に作り上げる場になれば」と話す。

 営業時間は、カフェ=11時~17時、レンタルスペース=11時~20時。月曜・火曜定休、土曜・日曜不定休。

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