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調布・拓殖大陸上部 駅伝シーズン開幕、出雲駅伝出場へ

左から竹蓋選手・赤崎選手・中井選手・江口選手、西調布のクラブハウスにて

左から竹蓋選手・赤崎選手・中井選手・江口選手、西調布のクラブハウスにて

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 調布を拠点に練習をしている拓殖大学陸上競技部が10月14日、島根県出雲市で行われる「第31回出雲駅伝」に出場する。

夏の熊本・阿蘇合宿での練習 ©拓殖大学陸上競技部

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 駅伝シーズンの幕開けを飾る「出雲駅伝」は、1989(平成元)年のスタート以降、平成の時代とともに歩み、令和元年の今年31回目を迎える。「箱根駅伝」「全日本大学駅伝」と並ぶ大学3大駅伝の一つで、関東勢は、箱根駅伝のシード校がエントリー。選抜を含む全国各地区代表21チームが、6区間・計45.1キロメートルを競い、「スピード駅伝」大学ナンバー1を決定する。

 箱根駅伝2年連続シード権を獲得した拓殖大は、3月岡田正裕前監督の勇退後、今シーズンから山下拓郎監督(35)が指揮を執る。選手と年齢が近く、監督に話しやすい環境は、チームに変化をもたらした。練習メニューや、体・痛みの状態など、選手は気軽に相談できるため、監督は、選手の希望やコンディション、レースに合わせたメニューで対応する。監督の存在が身近になって、チームの雰囲気は明るい。

 シーズンインを控えた夏、選手は阿蘇、妙高、菅平と3つの合宿を行い、中でも熊本・阿蘇合宿では、「40キロメートル×20日間=800キロ」を走り込んだ。主将・赤崎暁選手(4年)は「阿蘇合宿は、大きい故障者が出ることなく全員でやりきることができた。厳しい合宿を乗り越えたチームの雰囲気は良く、しっかり走り込めたことは、チームと個々の自信につながった」と話す。主力を担った選手が卒業しチーム力の底上げが課題だったが「夏合宿を終えチームの状態は良く、昨年と同様に結果を出せる」と自信をのぞかせる。

 9月21日、日体大で行われた記録会で、赤崎選手は1万メートルの自己ベストを更新。ケニア人留学生ラジニ・レメティキ選手(1年)も好記録を出した。赤崎選手は、自身を日本人エースと自覚し、「個人的に昨年は、出雲・箱根ともに結果を出せずに悔しい思いをした。主将として挑む最後の年は、結果で恩返しがしたい」と話す。

 中井慎吾選手(4年)は「前回の箱根はけがで出場できなかった。復帰して、いい形で合宿を終え、不安なところはない。けがの時間は無駄ではなかったと言える結果を出して、監督はじめ、お世話になった皆さんに恩返しができれば。先輩たちにも活躍を見てもらいたい」と話す。

 主力の3・4年を追い掛ける下級生は、元気で活気がありチームを盛り上げる存在。2年の竹蓋(たけぶた)草太選手は「2年になって練習をこなせるようになり、けがが少なくなった。初参加した阿蘇合宿は、余裕はなかったがついていけた。記録会などをステップに、大きな目標である箱根駅伝にしっかりつなげていきたい」。入部半年の1年・江口清洋選手は「距離、質ともにレベルの高い夏合宿は、ついていくのに必死だった。メンバーに選ばれるよう努力することはもちろん、最終目標である箱根に向かって、チームを盛り上げていきたい」と話す。

 最後に赤崎選手は「今年3大駅伝に出られることは、昨年の先輩方に感謝している。今年の目標は、3大駅伝全てに入賞することと、箱根駅伝は過去最高順位を目標に3年連続シード権獲得を目指す。チーム全員で同じ方向を向いて、『挑戦者』としてチャレンジしたい。僕たちが今度は後輩に、出雲と箱根、両方の出場権を残せるよう結果を出して喜びたい」と意気込みを語る。

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