調布市役所西側の京王相模原線鉄道跡地の再開発中エリアに2月10日、タコ形建造物の骨組みが出現、その希少な姿を目にした市民らがSNSに画像を投稿するなど、注目を集めている。
タコ形建造物は、4月開園予定の「(仮称)鉄道敷地公園(相模原線)」整備工事の一環で、44年間、市民に親しまれ、2016(平成28)年9月に閉園した調布駅前の通称「タコ公園」のシンボル「タコの滑り台」を再現するもの。多くの市民に惜しまれたことなどから、同市は京王線の地下化によって更地化したトリエC館周辺と品川街道を結ぶ区間のうち、南北約170メートル、奥行き約10メートルの敷地を、市民との意見交換などで出た要望を盛り込み計画。同滑り台は、以前のものとほぼ同じ大きさで、敷地の形状に合わせ、新たに設計された。
施工は地元の林建設。滑り台の工事は現在、モルタル形成作業が進められ、今後は仕上げ作業に入るほか、敷地内には健康遊具の設置や桜と芝生のエリア、季節ごとに楽しめる樹木のエリアなどの整備を予定する。
調布市役所・緑と公園課課長・香西稔さんは「鉄道敷地公園(相模原線)の計画に当たっては、意見交換会やアンケート調査などに多くの市民の皆さまに参加していただいた。整備後は、老若男女を問わず、市民の皆様に親しんで頂ける公園となることを期待している」と話す。