調布市立小学校20校の修了式と卒業式が、3月24日・25日、各校で行われた。
24日、調布市立第三小学校(調布市上石原2)では、今月2日から続いた休校で久しぶりに登校した児童が、各教室で放送を通して修了式を行った。コロナ対策で、教室の窓は開けられ、机の間隔も広く、児童全員がマスク姿で座った。
放送で、辻久恵校長は「校門で約1カ月ぶりに、皆さんの元気な顔を見られてうれしかった。新型コロナウイルスの影響でこのような形で修了式を行います」と話し、3学期の行事などを振り返った。最後に、休校でお別れの会ができなかったため、「最高学年として三小を引っ張ってくれた6年生にお礼を言いましょう」と続け、在校生は各教室から、卒業を迎える3階の6年生に届くように、大きな声で「ありがとうございました」と言い、一礼した。
卒業式は、25日、来賓の姿や祝辞はなく、卒業生、保護者、教職員のみで実施。時間短縮のため、例年、一人ずつ授与される卒業証書は、クラスの代表児童が壇上で受け取った。新型コロナ感染拡大防止の休校で、卒業式までの期間、練習や準備が十分に行えない状況だった。
「今年の卒業式は、新型コロナウイルスの影響で縮小され、在校生や来賓の出席がない。寂しくならないように教員で知恵を出し合い準備した。一生に一度の卒業式、卒業生たちの良い思い出になってくれれば」と、同校の教員は話す。
各校で、式典は参加者を絞って時間を短縮するなど、新型コロナウイルス感染防止に努め、例年とは異なり簡略化した式となったが、卒業生はマスクの下、笑顔の節目を迎えた。