突如タコ形すべり台の骨組みが姿を現し、建設経過が話題になっていた「(仮称)『鉄道敷地公園』(相模原線)」が4月2日、市民に開放された。
同園は、京王相模原線の地下化によって更地化した敷地のうち、同市役所西側の南北約170メートル、奥行き約10メートルの敷地に開園。市民との意見交換などから、2016(平成28)年に惜しまれ閉園した調布駅前の通称「タコ公園」のシンボル「タコの滑り台」が地元の林建設の施工により再建されたほか、芝生や樹木エリア、健康遊具、ベンチなどが配置され、老若男女を問わず利用できる施設として計画された。
現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴う東京都からの自粛要請を受け、市内の多くの施設が閉鎖される中、市は予告せずに同園の開放へ踏み切ったところ、散歩をする人や休校中の子どもたちなどが自然に足を止め、ひとときの安らぎの場になっている。
園内を通行中の女性は「自粛に疲れてきていたので、通りがかりに新しい公園がオープンしていたのはうれしかった。今のタコは早く日常が戻って子どもたちでにぎわう日を静かに見守りながら待っているように見える」と話す。
調布市役所・緑と公園課課長・香西稔さんは「2012(平成24)年に京王線が地下化され、ようやく暫定開放することができた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、お互いに距離をおいて遊ぶようお願いしたい」と話す。
※4月21日から、新型コロナウイルス対策として市が管理する公遊園の遊具は順次使用禁止となります。