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調布「仙川キユーポート」に学生服回収ボックス 子どもの貧困を支援

仙川キユーポートの社内に設置された回収ボックス

仙川キユーポートの社内に設置された回収ボックス

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 内閣府の「子供の未来応援国民運動」に参画する学生服リユースショップ「さくらや」調布店(調布市西つつじヶ丘1、TEL 050-3704-2951)が7月13日、キユーピーの研究開発施設「仙川キユーポート」(調布市仙川町2、)内に「学生服回収ボックス」を設置した。

集まった学生服などを並べる「さくらや調布店」の様子

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 「子供の未来応援国民運動」は子どもの貧困解決を目指す官公民連携によるプロジェクト。学生服回収ボックスはプロジェクトの一環で、不用になった学校用品を回収ボックスに入れてもらい、査定額を同運動が設立した「子供の未来応援基金」に寄付する。集まった寄付金は全国のNPO法人や子どもの支援団体に分配される。

 学生服リユース店「さくらや」は2010(平成22)年に高松市で創業。7月現在全国で55店舗を展開し、昨年から同プロジェクトに参画。各店舗を通じて、企業やPTA、地域の活動団体に学生服回収ボックス設置を呼び掛けている。仙川キユーポートの学生服回収ボックスは、「さくらや調布店」店長の平野玲奈さんが働き掛け、実現。調布市外の従業員も多いため、地域は限定せず幼稚園から高校までの学用品を対象とする。

 平野さんは、自身の両親が離婚した際や子育て中で困っている時に地域の人に助けられた経験から、ずっと子どもの居場所支援をしたいと考えていた。社会人になって働きながら看護師免許を取得し医療や福祉の場で働く中、「さくらや」を知った。昨年9月に研修を受け、現在は店舗オープンの準備中。会社に勤めながら調布市内での学生服や学用品を寄付や少額の買い取りで集め、「回収ボックス」設置の呼び掛けも行っている。

 平野さんは「学生服のリユース店と併設して、子育て広場や高齢者サロンのような地域に密着した施設も作る予定。店舗の運営や回収ボックス活動だけでなく、一緒に活動に取り組む仲間とともに子どもや子育て中のママ、障がいのある人や高齢者の方などの居場所づくりもし、地域事業の新しいモデルになれれば」と話す。

 回収ボックス設置期間は8月7日まで。

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