調布のコミュニティーラジオ放送局「調布FM」(83.8MHz、調布市小島町2)が府中刑務所内で放送する番組「けやきの散歩道」に対し、8月6日、法務大臣から感謝状が贈られた。
同局は1998(平成10)年4月の開設以来、地域に根差した放送局を目指して調布の街の身近な情報を配信し、地域文化の振興・商圏の活性化を図り、地域社会に大きく貢献。緊急災害時には市との「災害の場合における放送に関する協定」に基づき、災害情報も迅速に伝達している。
同番組は2006(平成18)年4月から府中刑務所のみで放送している被収容者に向け、月に1回1時間を流す。事前に被収容者からリクエストを募り、メッセージとともにリクエスト曲を放送している。放送を通じて、被収容者の心情安定・情操の養成を図り改善更生に貢献したとして、感謝状が贈られた。
同番組担当の岩松真弥さんは「更生教育のプロではないが、受刑者の方の更生に向けた小さなきっかけになればという思いで放送している。今後も長く続けていけるように、真摯(しんし)な気持ちで番組を放送していきたい」と話す。