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府中市郷土の森博物館で「ロウの花」と「氷の花」咲く

甘い香りを楽しみながら散策できる「ロウバイの小径」

甘い香りを楽しみながら散策できる「ロウバイの小径」

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 つややかなろう細工のような黄色い花「ロウバイ」と、芸術的な氷細工のような白い「シモバシラ」が、府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)に訪れる人を楽しませている。

寒い朝に現れるシモバシラの「氷の花」は、その度に姿が異なる

 同館は約14ヘクタールの敷地に、小川・はけ・田んぼ・丘など市内地形を縮図にした緑地公園があり、ウメ・サクラ・アジサイなど季節の草木を栽培している。初冬から新春は、ロウバイの花が見頃を迎える。

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 ロウバイは中国原産の落葉低木で、黄色い花色と甘い芳香が特徴。小さな花びらが光沢のある半透明で「蝋細工」のよう、、「朧月(ろうげつ=旧暦12月の別名)」に咲くから、などが名前の由来とされる。

 同園では2004(平成16)年度にサントリー武蔵野ビール工場から31本のロウバイが寄贈され、公園南側に全長100メートルの「ロウバイの小径」を整備した。順次追加し約100本を栽培し、今シーズンはさらにエリアを拡張し本数も増やした。和蝋梅(ワロウバイ)・素心蝋梅(ソシンロウバイ)・満月蝋梅(マンゲツロウバイ)の3種類が楽しめ、今シーズンは12月上旬から咲き始めすでに満開の木もある。

 「シモバシラ」は山地の木陰に生えるシソ科の多年草。冬になり葉が枯れた後も茎から水を吸い上げるため、氷点下の朝には根元で水分が凍って膨らみ白い花を咲かせたようになる。同園では川崎平右衛門広場・田んぼ付近・浅間山でシモバシラによる「氷の花」が見られる。今シーズンは12月中旬から観察され始めた。

 担当者によると「シモバシラはまさに『霜柱』で暖かくなると溶けてしまうから、霜が降りた寒い日の開園後すぐに観察して」とのこと。「ロウバイのほかにも早咲きのウメなど冬ならでは風情を愛でながら、静かにゆっくり散策を楽しんで」とも。

 開館時間は9時~17時(入場は16時まで)。休館日はホームページ(新型コロナウイルスの影響により急きょ変更する場合あり)。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満および府中市在住の中学生以下・市内の小中学校に通っている児童や生徒は「学びのパスポート」利用で無料。