鮮魚を看板メニューとする居酒屋「仙川 釣よし」(調布市仙川町2、TEL 03-3308-5366)が10月20日、三鷹市新川から移転し、調布・仙川駅近くにオープンした。
居酒屋「仙川 釣よし」店主の神山駿介さん夫妻 妻の朱美さんは酒蔵での勤務経験を持つ
2019年9月、三鷹市新川で創業した「釣よし」。店主の神山駿介さんは大学で発酵学を学んで日本酒を研究し、卒業後、飲食関連企業に就職して料亭出身の職人がいるすし店に従事。初めて包丁の使い方や魚のさばき方を学んで経験を積み、鮮魚と日本酒を中心とした居酒屋「釣よし」をオープンした。その後、常連客の知人で釣り人の川又康平さんと出会い、釣り上げた鮮魚を直送してもらい提供するようになった。
川又さんが釣るのは八丈島、伊豆沖の好漁場である銭洲、奄美大島などで、大きな魚になると大人の身長程度、80キロ以上となることもある。それらを船上で締め、血抜きをして鮮度を保ったまま店に直送し、魚によって最もおいしい状態を見極めて提供。店は常連客も増え、今年9月で2周年を迎えた。
旧店は住宅街の20席ほどの店舗だったことから、より多くの客を受け入れられる店に拡充したいと、川又さんのさらなる協力や常連客の「移転しても食べに行くよ」という言葉に後押しされ、旧店からほど近く、人通りの多い同所へ移転。店舗面積は約30坪で、テーブル38席とカウンター5席を用意し、落ち着いた雰囲気の和風の店内には、川又さんが釣り上げた魚の魚拓や写真の数々が並ぶ。
メニューは、その日次第の「お刺し身盛り合わせ」(5種2貫1,500円)、「釣よし名物あじフライ」(450円)、「奥州黄金鶏のからあげ」(800円)、豆腐から作る「揚げたて!厚揚げ」(450円)、「和風ポテトサラダ」(500円)など、旧店から変わらないメニューを用意。飲み物はビールや焼酎のほか、さまざまな味や珍しい製法の日本酒なども取りそろえる。
神山さんは「店が広くなったことで調理をしながらお客さまとコミュニケーションすることはできなくなったが、できる限りお客さまと接していきたい。これまで育ててくれたお客さまたちに『おいしい』と言ってもらえる料理を提供することで恩返しできたら」と話す。
営業時間は11時30分~14時、17時~23時。