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調布・仙川の洋菓子店「ジャリーヴ」がリニューアル 1年間かけバリアフリーに

「J’arrive(ジャリーヴ)」の季節のタルト 日によって異なるタルトが並ぶ

「J’arrive(ジャリーヴ)」の季節のタルト 日によって異なるタルトが並ぶ

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 調布・仙川の住宅街にある洋菓子店「J’arrive(ジャリーヴ)」(調布市若葉町1)が10月1日、約1年間かけた工事を経てリニューアルオープンした。

「J’arrive(ジャリーヴ)」店主の高橋梓さんと神山明日香さん姉妹

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 シェフパティシエの高橋梓さんと、経営を担当する姉の神山明日香さん姉妹が2013(平成25)年に創業した同店。高橋さんは幼い頃からケーキ作りが好きで、大学卒業後、パティシエを目指してフランスに渡り、パリの製菓学校、レストラン、ブーランジュリーの菓子部門、日本のケーキ店などで修業を積み、2010(平成22)年に祖父母の自宅である同所で菓子教室を始めた。姉の神山さんはジュエリー関連の仕事に就き新店舗の立ち上げなどの経験を持ち、菓子販売のスタートを機に経営に加わり、部屋を改装して旧店が完成した。

 商品は、フランスに滞在していた当時から変わらないレシピで作る伝統的なフランス菓子やパン製造の経験を生かした焼き菓子に加え、日本ならではの生菓子などを取りそろえ、オーダーメードのバースデーケーキなども数多く製造してきた。

 創業翌年にはカフェを併設し、地域のイベントに出店するなど、最寄りの仙川駅から徒歩15分という立地ながら、地域の人気洋菓子店として営業を続けてきた。引き合いがあった百貨店などにも出店したが、商品への反応を聞くことができず、過剰包装にならざるを得ない状況に疑問を感じ、「自分たちがやりたいことは近隣の客が日常的に訪れ、ホッとできる菓子と空間を提供すること」と再認識し、遠隔地での出店はやめ、同店を充実させることに注力することにした。

 旧店舗が住宅の2階で細くて狭い階段を上がる必要があったことから、子連れ、車いす、犬を連れた客など誰でも来店しやすいバリアフリーな店舗に改装することを決意。緑豊かな国分寺崖線(がいせん)の急勾配という特殊な土地に立地しているため、住宅を全て取り壊し、基礎工事からの建て直しとなった。新店舗は自然豊かな周辺に溶け込むことをコンセプトに、白木とコンクリートとテーマカラーのブルーを調和させ、全面の窓を全開できる開放感ある店内に仕上げた。

 商品は、これまで人気のあったケーキ「クロカンショコラ」(380円)、「フィナンシェ」(216円)、「クロワッサン」(297円)などの焼き菓子20種類程度と、「モンブラン」(529円)、「洋梨のタルト」(399円)、「プリン」(378円)などの生菓子10種類程度を引き続き取りそろえ、新商品も用意。11月からは子どもでも使いやすいベンチを配したイートインコーナーも再スタートする。

 神山さんは「これまで通り、地域と共に年を重ね、子どもだけ、お孫さんを連れて、犬の散歩途中など、近隣の方々が気軽に立ち寄り、ホッとしていただける店にできれば」と話す。

 営業時間は11時30分~16時。月曜~水曜定休。

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