調布市在住の中学2年生・熊谷大輔さんが現在、自宅リビングを開放し、誰でも利用できる無料カフェ「Our Living Room Cafe」を開いている。
無料で本を交換できる「川の図書館」の活動を、姉のサラさんと続けている大輔さん。地域を支える活動をしたいと考える中、「生活困窮者」と思われたくないという理由でフードバンクを利用しない人の存在を知り、ひとときでもホッとできる場を作りたいと無料カフェを企画。孤立しがちな単身生活者や育児中の母親らも利用できるよう、無料で本を読みながらコーヒーを提供し、交流の場として今年9月にスタートした。
大輔さんは市内の空き家を活用できないかと市役所住宅課に空き家を紹介してもらったが、頭の中にあるイメージを言葉にして大家に伝えることが難しく、さらに飲食を伴うカフェの運営は保健所の許可が必要なため難航。家族に相談し、まずは来場者を客人として自宅に迎えることからスタートすることになった。
開催直後はまばらだった来場者も、「川の図書館」利用者から口コミが広がり、遠方からも通う人が増え、軌道に乗ってきたという。
大輔さんは「今後も空き家の活用を目指すため、空き家のオーナーをカフェに招き、体感してもらいながら理解を広めていく。無料のカフェというコンセプトは変えずに、来場者には目に見えない何かを持ち帰ってもらえるような場を提供したい」と話す。
開催は火曜・木曜の9時~19時(家庭の事情により変更あり)。