調布・柴崎駅近くのラーメン専門店「中華そばみのや」(調布市菊野台1、TEL 070-6653-1276)が1月23日、同所に移転して10周年を迎える。
ラーメンが好きで食べ歩き、自宅で豚骨スープからラーメンを作るのが趣味だったという小美濃正さんが1998(平成10)年に国分寺で創業した同店。客に提供するラーメンは「毎日食べても飽きのこない」ことをコンセプトに、煮干しをたっぷり使い、かつお節、さば節、昆布を合わせた魚介系ラーメンを独学で開発。出身地の武蔵野市が発祥といわれる油そばも、他店ではあまりない魚介系に仕上げ、日々改良や商品開発を行いながら20年以上にわたりラーメンを提供してきた。
2012(平成24)年には、ヤフーが主催する「最強の次世代ラーメン決定戦!」の人気投票で同店の「次世代濃厚煮干しラーメン(塩)」が準優勝に選ばれ、翌年には東洋水産からカップ入り即席麺「マルちゃん本気盛濃厚煮干し」として販売。現在店内で提供している「塩らーめん」(650円)は受賞した味を守り続けている。2016(平成28)年にはイカスミと7種類のスパイスを使ったオリジナルアレンジの「ブラック煮干し」(750円)が同人気投票で全国4位となった。
創業後、新橋に移転して多忙な営業に追われる日々を過ごし、2012(平成24)年、自宅にほど近い同所に移転。同市観光協会が企画する市内飲食店の辛い料理を食べ歩くウオークラリー「oh!!辛チャレンジ」などにも参加して新商品を開発し、移転後からの10年間は「真剣にラーメンと向き合った充実した日々だった」と振り返る。
メニューはほかに、「油そば」(600円)、キユーピーの見学施設に近い地域性から開発されたオリジナルアレンジの「えびマヨ油そば」(700円)、冬にはカレー味、夏にはつけ麺などの季節限定ラーメン、小辛から超辛までの辛味トッピングなどを用意する。
小美濃さんは「10年間はあっという間で、ここ2年間はコロナ禍や自身の足腰の故障などもあって十分な営業はできていないが、これからも体力が続く限り、自信作のラーメンの提供を続けていけたら」と話す。
営業時間は11時30分~14時、18時~22時(土曜は20時まで)。日曜定休。