調布・深大寺の最大で伝統行事でもある「厄除元三大師(がんざんだいし)大祭 だるま市」が3月3日・4日、今年も規模を縮小して執り行われる。
2033年に開創1300年を迎える同寺。同大祭は、江戸の文献に「参詣者が近郊近在より群参す」と記されるほど歴史がある。調布の春の風物詩として多くの参詣者でにぎわってきたが、コロナ禍の2020年以降は規模を縮小して開催している。
元三大師堂で執り行う大護摩供は、時間を10時~15時(最終受付14時45分)に限定し、堂内の「密」を避けるため間隔を取って祈願する。高僧が列を成し境内を進む主要行事「お練り行列」は中止。
同大祭に併せ立つ縁起だるま市は、富士、高崎と並ぶ日本三大だるま市の一つ。調布の春の風物詩として有名で、参道や境内にはだるま店が立ち並ぶ。大師堂正面に「だるまの開眼所(目入れ所)」が設けられ、購入しただるまには僧侶が直々に目入れを行う。
同寺の目入れは独特で、左目に梵字(ぼんじ)の「阿(あ)」を書き入れて開眼し、心願かなっただるまの右目に「吽(うん)」を入れ、感謝を込めて納める。
同寺担当者は「今年もだるま市を、ぜひ開催してほしいという地元からの問い合わせが多く、感染対策を徹底し、規模を縮小して開催することに決定した。皆さまの協力あってのだるま市なので、マスクの着用、食べ歩きの禁止などの感染対策への協力をお願いしたい」と呼び掛ける。
だるまの開眼所は9時~17時。両日限定で散華付き「だるま市限定朱印」(500円)を頒布する(※紙の頒布のみ)。