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調布市役所裏の公園前にカフェ新店 地元野菜中心の料理と菓子研究家のケーキ提供

カフェ「Paston(パストン)」のランチプレート例 「野菜のタルトプレート」(手前)や「クランペットプレート」(奥)など日替わりで提供

カフェ「Paston(パストン)」のランチプレート例 「野菜のタルトプレート」(手前)や「クランペットプレート」(奥)など日替わりで提供

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 調布産野菜をふんだんに使った料理とパン・菓子研究家が作るケーキなどを提供するカフェ「Paston(パストン)」(調布市小島町2)が3月24日、調布駅近くの通称「タコ公園」前にオープンした。

カフェ「Paston(パストン)」店主の小黒奈央さん

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 京王相模原線の地下化による線路跡地に作られた通称「タコ公園」の前の平屋をリノベーションした同店。店主の小黒奈央さんは調布市内で生まれ、パン・菓子研究家として活躍する母が手作りする菓子や野菜をたくさん使った食事で育った。ダンスや大道芸などパフォーマーとして活動していたが、ずっと変わらず好きなのは飲食だと思い返し、当時働いていた新宿ゴールデン街の老舗バーなどで経験を積み、4年前に同所でバー「シーホース」をオープン。独学で習得した手作りのおつまみなどを提供し、「次世代のママ」としてテレビ番組や雑誌などにも取り上げられた。

 母の小黒きみえさんはレシピ開発や著書執筆を中心に30年以上にわたりパン・菓子研究家として活動し、2020年12月に自宅をリフォームして菓子工房を作り通信販売を開始。それに伴い、奈央さんが手伝いのため頻繁に実家に戻ることになり、子どもの頃には感じなかった調布の環境の良さを改めて実感。以前から、いつか自分の料理と母のパン・菓子のカフェを持ちたいと思っていたが、バー営業を直撃したコロナ禍がカフェの実現を本格的に考えるきっかけとなり、生まれ育った調布で、思い描いていた緑や公園などが見通せる場所に立地する物件と出合い同店オープンに至った。

 店舗面積は約8坪で、カウンター席とボックス席合わせて10席を用意。店内は、きみえさんの友人から譲り受けたヨーロッパを中心としたアンティークの家具の数々を生かすことを最優先に、「座る位置で異なる景色を見ることができ、重厚すぎず、古さと新しさが融合するような開放的な雰囲気」の内装に仕上げた。きみえさんは「家具職人たちの素晴らしい手仕事も楽しんでいただけたら」と話す。

 料理は、かつて母に同行したヨーロッパ旅行で現地の市場やレストランで食べ歩いた経験などから発想したオリジナルメニューを用意。調布産を中心としたたくさんの野菜をさまざまな方法で調理し、きみえさんが作るパンなどと組み合わせる。メニューは、イギリス式パンケーキ「クランペット」とオムレツなどのプレートやご飯とおかずのプレートなどの日替わりランチ(1,300円~)、ハンドドリップのコーヒー(500円~)やチョコレートを使ったオリジナルドリンク「シングルオリジンカカオのショコラ」(700円)、ケーキや焼き菓子などを取りそろえ、テイクアウトにも対応する。

 小黒さんは「ペットも同伴いただけるので、公園の散策や犬の散歩の際など、店内でゆっくりしたり、天気のよい日はテイクアウトして公園で過ごしたりしていただけたら。新たに開発されたこのエリアと共に成長し、その発展の一部になれたら」と話す。

 営業時間は11時30分~17時。月曜・火曜定休。

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