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調布・上ノ原小学校でPTA改革 アプリ導入でボランティアエントリー制に

調布市立上ノ原小学校PTA副会長の有馬美穂さん(左)、会長の小川克久さん(中央)、OpenDNA代表の安東裕二さん(右)

調布市立上ノ原小学校PTA副会長の有馬美穂さん(左)、会長の小川克久さん(中央)、OpenDNA代表の安東裕二さん(右)

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 調布市立上ノ原小学校(調布市柴崎2)のPTA本部が4月5日、PTA活動を自発的ボランティア参加によるエントリー制を取り入れると発表した。

地元企業「OpenDNA」と共に開発を進めたアプリ「Hi!」

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 保護者と教職員から成る団体「PTA」。加入は任意だが半ば強制的に行っていた役員選出やくじ引き制度、細分化されすぎた業務など共働き世帯の増加やコロナ禍も重なり、従来の方式では運営が立ち行かない状況が生じてきた。同小PTAでは昨年度から抜本的な改革に着手し、学校や地域団体と意見交換しながら、PTAの目指すべき存在価値を慎重に描き直し、必要な事業を全て見直した。

 「子どもの笑顔のために」をキャッチコピーに、「保護者と教職員が協力して学校、家庭、地域社会における児童の健やかな成長を図ることを目的に、主体となる活動をする」という理念に到達。効率的にクリエーティブな運営ができる体制を整え、「学校の教育活動を支援する」「子どもの安全・安心を守る」「地域で育つ子どもを支えていく」を3本柱に、全ての活動において自発的なボランティア参加となるエントリー制の新しいPTAに改革した。

 PTAの悩みだった、複雑化した階層的な組織構造をできるだけフラットにし、事務作業の軽減や紙資料の削減を進め、地元企業「OpenDNA」(布田3)と共に開発を進めたアプリ「Hi!」を導入。現行のホームページ機能を補完することが可能で、情報発信がスムーズになることに加え、主体的なボランティア募集を円滑に行えるアプリで、PTA本部の事務負担軽減にもつながるという。

 同PTA会長の小川克久さんは「コロナ禍もあり、子どもをとり巻く環境は大きく変化している。子どもたちが分け隔てなく安心して学校に通えるようPTAだからこそできることがあるはず。『自由=何もしなくて良い』のではなく、『自由だからこそ考え、行動する』必要があり、その姿勢を問われているのは私たち一人一人。上ノ原小学校PTAは、関わったら嫌になるPTAではなく、関わっただけやりがいを感じたり、知り合いが増えたり、やりたくなるようなPTAのあり方を目指している。できることを、できる時に、無理のない範囲で『ハイ!(Hi!)』と主体的に手を挙げて力を合わせるPTAに。全ては同じ小学校に通う『子どもの笑顔のために』上ノ原小学校PTAはチャレンジしていく」と話す。

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