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調布の神代団地で鷹匠による害鳥の「追い払い」 過去の放鷹でハト減少

鷹の飛翔

鷹の飛翔

 放鷹(ほうよう)による害鳥(カラス・ハト・ムクドリ)の「追い払い」が4月9日、神代団地(調布市西つつじヶ丘4)で行われた。

鷹匠の指示により団地の屋上やベランダまで飛び、再び鷹匠の腕まで滑空して戻ってくる

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 神代団地は調布と狛江の野川を挟んで全57棟、2092戸から成るUR都市機構が運営する大規模団地。敷地は緑が豊かな一方で、カラス、ハト、ムクドリなどの鳥も多く、住居のベランダに侵入し、ふんや巣を作るなどの被害が多発し、住民を悩ませている。同団地では、過去の放鷹の成果でハトによる被害は減少。今年の主な「追い払い」の対象はカラスとムクドリ。

 放鷹は飼いならしたタカを使って行う狩猟方法で、鷹匠(たかじょう)がタカを放って害鳥の「追い払い」を行う。放鷹されるタカはハリスホークという種で、翼を広げると約1メートルになる。「追い払い」の最中、タカは鷹匠の上腕に止まり、団地内を巡回。鷹匠の指示により団地の屋上やベランダまで飛び、再び鷹匠の腕まで滑空して戻ってくる。タカの飛来に縄張りを侵されたカラスは警戒し、そして飛散する。鷹匠がカラスの営巣場所を特定し、後日、必要に応じて除去することも。

 鷹匠は、生後2~3カ月の幼鳥を放鷹する環境に対応できるよう基礎訓練を2カ月間ほど続けた後、現場で経験を積ませていく。今回の放鷹ではグリーンフィールド(大阪市)所属の鷹匠歴12年の江頭千景さんとタカの「蓮(れん)」(雌11歳)と「悠(ゆう)」(雌9歳)、基礎訓練を終えた「滝(たき)」(雌5カ月)で行った。

 江頭さんは「珍しい職業なので話題にされることは多いが、農業高校の『猛きん類の保護プロジェクト』で知った猛きんに夢中になり、突き詰めた結果、鷹匠になった。このような形で多くの方々の役に立っていることに充実感がある。めったに近くで見ることができないタカの飛ぶ姿を、この機会にぜひご覧いただければ」と話す。

 放鷹は6月4日まで毎週木曜日に行う(天候により中止・順延あり)。

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