調布市深大寺東町在住の著述家で偉人研究家の真山知幸さんが7月から8月にかけて、立て続けに3冊の偉人本を出版した。「偉人メシ伝 『天才』は何を食べて『成功』したのか?」(笠間書院)、「あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか 視野が広がる40の考え方」(PHP研究所)、「日本史の13人の怖いお母さん」(扶桑社)。
「偉人メシ伝」は、古今東西の偉人の食事に注目することで、さまざまな時代の「食の特徴」や各地の「食文化」に迫る読み物。職業別に食の傾向を分析している点が特徴。真山さんは「食事から偉人の人生観やこだわりが分かる」と話す。「自分がどのタイプか想像しながら読むのも面白いのでは」とも。四六判、288ページ。価格は1,760円。
「あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか」は、偉人たちが困難をどう乗り越え、どうやり過ごしたかを紹介する40の短編伝記集。「逆境を跳ねのけたい人へ」「仕事の壁に悩む人へ」などテーマ別に書かれている。真山さんは「子どもの頃に伝記本を読んだ人は多いと思うが、この本は大人にこそ読んでほしい」という。「偉人の優れた『A面』とは違う苦悩や葛藤など『B面』をつづった。そこから、困難を乗り越えるヒントや勇気を得ていただければ」とも。四六判、184ページ。価格は1,540円。
「日本史の13人の怖いお母さん」は、北条政子や日野富子など女性の生き方から日本史を学ぶ歴史本。登場人物たちは「子どもや家系を大切にしたい」という母心から、極端な行動を起こして恐れられたり悪女と呼ばれたりする。しかし、「背景を知ると母親の持つパワーに感心し、歴史や人間を多角的に見られるようになる」という。四六判、216ページ。価格は1,210円。
真山さんは「この3冊の中から興味を引く本があれば、夏休みの機会にぜひ読んでいただければ」と話す。