調布市、三鷹市、小金井市にまたがる都立野川公園(調布市野水)の彼岸花が、9月23日の彼岸の中日を前に見頃を迎えている。
同園の自然観察園では木々の間に赤い彼岸花が群生し、見頃の時期は一面が朱色に染まる。毎年、近隣住民やカメラマンなど多くの人が朱色のじゅうたんを見に訪れ、鑑賞スポットとして市民に親しまれている。
朝晩涼しくなると咲き始め秋を告げる彼岸花。全国各地で土手や道端などに群生し「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」とも呼ばれる。例年9月上旬に開花し、彼岸の3連休に満開を迎えることが多い。木々の間に咲いた同園の赤い彼岸花も間もなく、満開を迎える。
園内の東の一角には、一足先に開花した白い彼岸花「シロバナマンジュシャゲ」が咲いているが、見頃は過ぎ、枯れ始めた花も。水彩画を描いていた70代の女性は「時々公園に来るが、彼岸花を描いたのは初めて。赤い線を入れるのが難しかった」と話し、仲間同士で作品を見せ合っていた。
自然観察園の開園時間は9時30分~16時30分。月曜休園(祝日の場合は翌平日)。