調布市内の公立小中学校に今年4月から導入される「コミュニティ・スクール」をテーマにした教育シンポジウムが1月28日、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で開催される。主催は調布市教育委員会。
コミュニティ・スクール導入検討委員会で熟議する委員ら ©調布市教育委員会
調布市は4月から、市内に28校ある小中学校に、コミュニティ・スクールの導入を順次始める。コミュニティ・スクールは「学校運営協議会」を設置した学校のことで、地域住民が目標やビジョンを学校と共有しながら学校運営に参画する。文部科学省の調査によると、全国の公立学校のコミュニティ・スクール導入率は約43%(2022年5月)。調布市は、コミュニティ・スクール導入検討委員会などで協議と検討を重ね、第五中学校、上ノ原小学校、第三小学校の3校がモデル校としてスタートする。2025年度には全校への設置を終える予定。
同教育委員会の所指導室長は「コミュニティ・スクールは、学校と地域が相互にパートナーとして連携・協働し、調布の『宝』『未来への希望』である子どもたちの豊かな学びと成長を支える仕組み。この導入により、地域の皆さまの子どもたちへの深い愛情とさまざまなアイデア、支援をこれまで以上に頂けるようになる。共に魅力ある学校づくりに取り組めることは、教育委員会・学校として大変心強い。調布だからこそできる、子どもの未来を開く本物のコミュニティ・スクールの実現に大いに期待したい」と話す。
シンポジウムでは、「これからの社会を生きる子どもたちのために学校と地域で何ができるか~コミュニティ・スクールの可能性~」と題し、文科省コミュニティ・スクールマイスターの竹原和泉さんの講演やパネルディスカッションを通して、地域と共にある学校づくりについて行政・学校・保護者・地域で一緒に考える。学校関係者100人が参加するほか、ユーチューブで保護者・地域住民にライブ配信を行う。
開催時間は9時30分~11時50分。シンポジウムの詳細やライブ配信については市のホームページで確認できる。