美術解剖学をベースに活動する「仙川クロッキー会」のグループ展が6月22日~25日、コミュニティースペース「POSTO(ポスト)」(調布市仙川町1)で開催される。
仙川クロッキー会を主催する美術モデル兼理学療法士のyuさん 解剖学講座の相棒、人体模型のスタンくんと
同会を主催する調布市内在住のyuさんは、けがや病気で身体に障がいのある人の身体機能の回復や改善を支援する理学療法士の資格を取得し、病院などで治療に携わってきた。身体の構造だけでなく、美しさにも興味を持つ中、人体の解剖学的な知識を生かして、よりリアルに美しく人体を描く美術解剖学に出合い、2009(平成21)年から美術解剖学セミナーのアシスタントを務める。yuさん自身の身体を使って人体の構造を解説する美術モデルとしても活動を始め、名古屋や東京の造形大学・企業・デッサン会などで講座を開いている。
地元でも「身体の構造を知ることで自分自身の身体に興味をもってもらいたい」との思いで、昨年から「仙川クロッキー会」を開催。身体の各部位の構造について講義を行い、yuさん自身がモデルとなって速描でデッサンする会を月2回開催し、6月で1周年を迎えた。受講者だけでなく、近隣の人にも美術解剖学をベースにしたアートを身近に感じてほしいと、受講者の作品を発表するグループ展を昨年12月に初めて開催。今回が2回目となる。
会場は同会を開催しているコミュニティースペース「POSTO(ポスト)」。「誰でも理由がなくても滞在できる場所」をコンセプトに2021年にオープンした「広場のような」開かれたスペースで、気軽に立ち寄れる展覧会として開催。出展者は画家、イラストレーター、フィギュアの原型師など、アートを職業にしている人も多く、クロッキー会で描いた作品に加え、出展者のオリジナル作品も展示する。
yuさんは「普段アートになじみのない方々、アートを仕事にしたい方々、解剖学とアートのつながりに興味のある方々など、さまざまな方々にフラッと立ち寄って見てもらえたら」と話す。
営業時間は8時~20時。入場無料。