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西調布にラーメン「猫と月」 独自の魚介系ラーメン提供

「猫と月 chan mie noodles」の味玉醤油中華そば

「猫と月 chan mie noodles」の味玉醤油中華そば

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 魚介系スープのオリジナルラーメン専門店「猫と月 chan mie noodles(チャンミーヌードル)」(調布市上石原2)が7月10日、調布市西調布駅近くにオープンした。

「猫と月 chan mie noodles」店主の小川美月さん

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 多くのラーメンファンや地域の人が訪れ、ラーメン専門誌などにも取り上げられる調布の「柴崎亭」(西つつじヶ丘3)で修業した小川美月さんが、オリジナルのラーメンを提供する同店。麺類全般が好きだという小川さんは親戚が営むそば店で働いた後、柴崎亭の系列店「麺匠いしかわや」(国領町4)に勤務。常連客も増え、客とのコミュニケーションも楽しくなってきたところにコロナ禍が直撃。働くことが制限されたことをきっかけに、「よりラーメンに向き合い、地域の人々が集う、ホッとできる優しいラーメンの店を開きたい」との思いで独立を決め、柴崎亭の店主・石郷岡三郎さんの下で修業を始めた。

 約1年半、毎週末朝6時から柴崎亭の限定メニューの仕込みを行い、さまざまな食材の知識、ラーメン作りの技術、ラーメン店を営むメンタルなど、師匠・石郷岡さんの背中を見て覚えた。日中は「いしかわや」の営業に従事し、毎日同じ味を提供する技術も習得。石郷岡さんが「最後の弟子」という修業をこなし、独立に当たっても多大な協力を得て、初めて自身の店となる同店を開いた。

 ラーメンのスープは魚介系の「優しい味」に仕上げ、麺は修業中に使っていた数々の中から、北海道産小麦を使った好みの食感の麺を選んだ。トッピングには変化を持たせ、国産豚肩ロースのチャーシューのほか、鶏団子、注文を受けてから揚げる魚のすり身揚げ、小松菜を用意。煮干しを漬け込んだ火入れしないオリーブオイルを香味油として上からかけ、卓上にはコショウの代わりに、タマネギとコショウで作った自家製コショウペーストを用意する。

 店舗面積は約9坪で、カウンター7席を用意。木材を多用し、女性1人でも入りやすい明るい店内に仕上げた。開店初日には、石郷岡さんと他の弟子も調理場に入り、石郷岡さんのスープと弟子のかえしやチャーシューなどを使った特別メニューで門出を祝った。

 ラーメンは「醤油(しょうゆ)中華そば」「塩中華そば」(以上900円)、味玉をトッピングした「味玉醤油中華そば」「味玉塩中華そば」(以上1,100円)を用意。かつお節をトッピングした白米「猫まんま」(100円)、「猫TKG」(300円)、缶ビール(500円)も取りそろえ、今後メニューを増やす予定。

 小川さんは「既にリピーターも来店いただき、とてもうれしい。気持ちよくあいさつを交わせる明るく元気な店を続けられたら」と話す。

 営業時間は17時~21時(9月以降はランチタイムに変更予定)。木曜定休。

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