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調布・国領に沖縄料理店 本場の食材直送、地域の集いの場目指す

沖縄そばとおばんざい「ゆくる」のソーキそば

沖縄そばとおばんざい「ゆくる」のソーキそば

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 沖縄から直送する食材を使った沖縄そばやおばんざいを提供する「ゆくる」(調布市八雲台2、TEL 042-444-6699)が9月17日、調布市国領駅近くにオープンした。

沖縄そばとおばんざい「ゆくる」店主の早坂寿晃さん

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 沖縄で生まれ育った早坂寿晃さんが手がける同店。数年前まで家事や育児は妻任せで電気関係の仕事に就いていたという早坂さんは、妻の急逝を機に近隣の人たちの助けを借りながら家事や育児をすることになり、地域活動にも携わるようになった。小中学校のPTA会長や消防団なども務め、地域コミュニティーの集いが増えたが、会議後などに立ち寄れる飲食店が近隣に少ないと感じていた。自宅に子どもたちが集まる機会も増え、手作りの沖縄そばを振る舞ったところ、「とてもおいしい」「店で食べるよう」などと好評で、地域の人々が集まれる自身の店を持つことを決意。自宅から近い国領の街で、中心地から少し離れた「隠れ家」のような店として同店を開いた。

 沖縄では自宅で沖縄そばを作る家庭も多く、店ではスープに使う食材、味付け、麺の種類、トッピングなどが異なり、多くの人々は好みの味の店を決めているという。同店では早坂さん自身の好みの味の沖縄そばを提供。豚骨・豚肉・かつお節・昆布で取っただしと塩のシンプルなスープに、沖縄そばには珍しい縮れ麺を合わせる。開業に際して沖縄に帰郷し、沖縄県産の皮付き豚肉、生麺、かまぼこ、もずく、海ぶどうなどを直送してくれる仕入れ先を確保。塩も沖縄県産のものを使い、本場の味を提供する。

 店舗面積は約8坪で、カウンター8席を用意。店名は沖縄の方言で「休む、くつろぐ」という意味で、店内には琉球柄ののれんや額縁をディスプレーし、沖縄の雰囲気を演出する。

 メニューは、「ソーキそば」(850円)、「海ぶどう」(650円)、「ラフテー」(550円)などの沖縄料理のほか、栄養士資格を持つスタッフが作る数種類のおばんざい(350円)など野菜中心の料理も用意する。ドリンクは、オリオンビール(480円)や泡盛(グラス=400円)など沖縄の酒も取りそろえる。

 早坂さんは「おなかをすかせた子どもたちには沖縄そばを無料で食べてもらえるような、子どもたちもくつろげる憩いの場にもしたい。地域の皆さんに『ゆくりに』(=沖縄の方言で「ゆっくり」の意味)来てもらえたら」と話す。

 営業時間は18時~23時。火曜定休。

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