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府中で白井美穂さんの美術館初個展 アーティストトークも

映像作品《Forever Afteroon》より 2008年 府中市美術館蔵

映像作品《Forever Afteroon》より 2008年 府中市美術館蔵

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美術作家・白井美穂(みお)さんの美術館初個展「白井美穂 森の空き地」が12月16日、府中市美術館(府中市浅間町1、TEL 050-5541-8600)で始まる。

映像作品《Forever Afternoon》より 2008年、府中市美術館蔵

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 白井さんは1962(昭和37)年京都府生まれ、7歳時から東京都在住。1988(昭和63)年に東京芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了後、1993(平成5)年からニューヨークに渡り2006(平成18)年まで同地を拠点に活動。帰国後は住み慣れた東京西部に戻り、映像や絵画、立体作品などを制作している。

 白井さんは、1980年代末から90年代に社会的慣習や風俗を巧みに引用・流用し、家具や結界など既製品を用いて「華麗で大胆な」インスタレーションを制作した。あでやかな黒色や反射する硬質な物質を使い、写真の印象的な使用も特徴。2000年代になるとピンクや水色といった明るい色や布や糸など柔らかい素材が登場し、絵画が中心的役割を果たすようになった。

 同展では絵画を中心に、初期の立体作品を再構成し約30年ぶりに展示。映像やオブジェも交えて展示する。

 関連企画として、12月16日15時から企画展示室で「アーティストトーク」を開く。聴講無料(企画展観覧料が必要)、予約不要。2024年1月13日と2月12日14時から、ゲストを招き2000年代に作られた映像作品を鑑賞する「白井美穂映像作品上映会とアーティストトーク」を開催する。1月13日のゲストは画家で美術批評の松浦寿夫さん、2月12日は美術批評の沢山遼さん。定員60人、参加無料、予約不要。さらに、同時期に東京都現代美術館で個展を開催する豊嶋康子さんとの対談「豊嶋康子と見る、白井美穂展」を2月18日14時から企画展示室で開く。聴講無料(企画展観覧料が必要)、予約不要。

 開館時間は10時~17時(入場は16時30分まで)。会期中の休館は、月曜(祝日の場合は翌日)と12月29日~1月3日。観覧料(常設展を含む)は、一般=700円、高校生・大学生=350円、小学生・中学生=150円(「府中っ子学びのパスポート」提示で無料)、未就学児と障がい者手帳などを持った人は無料。2024年2月25日まで。

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