![仙川のプラザ・ギャラリーで開催されている沈偉群展の作品](https://images.keizai.biz/chofu_keizai/headline/1295310295_photo.jpg)
仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)で現在、マイケル・ジャクソンを描いた沈偉群(しんいぐん)さんの作品展「Icon Icon」が開催されている。
沈さんは1967年上海生まれ。1983年から1989年まで上海美術学院で絵画を学び、1990年の「アジア競技大会・北京」では上海人民広場で大型壁画を制作した。1992年に来日して以来、日中韓作家展(1994年韓国ソウル「The New Asia Jump」)へ出品するなど、日本で個展を多数開催している。
同展は「現代という時代を表すアイコン」として2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンを描いた作品6点を展示している。沈さんの父親は上海市政府市庁に飾られた「毛沢東」肖像絵を描く絵師として市に任命され30数年間描き続けた経歴を持つ。当時の1960年代後半から1970年代前半まで中国では「文化大革命」が起こり、その時代の中国を代表するアイコンは「毛沢東」だった。そんな時代に生まれた沈さんは「父親が巨大な『毛沢東』肖像画を描いていた姿を今でも忘れられない」と話す。
同展について、沈さんは「各時代にはその時代を代表する人物、『アイコン』がある。一昨年に突然亡くなったマイケル・ジャクソンは、今の時代の一つのアイコンである。彼の肖像画を通じてアートと時代の関係を今一度考えたいと思う」とメッセージを寄せている。
開館時間は10時~18時30分。水曜休館。入場無料。1月30日まで。