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調布・国領で47年続く老舗居酒屋が閉店-国領駅周辺の再開発で

「居酒屋 さくらい」の数多いメニューを生み出してきた厨房と櫻井社長

「居酒屋 さくらい」の数多いメニューを生み出してきた厨房と櫻井社長

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 調布の国領駅南口にある「居酒屋 さくらい」(調布市国領町4  TEL 483-1460)が6月30日、47年の営業に幕を下ろす。京王線国領駅の駅舎と線路を地下化する「立体交差化事業」に伴う近隣地域の開発・道路拡張のため。

昭和30年代に国領駅の北側で鮮魚店を営業していたころの「さくらい」と国領駅(関連画像)

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 同店は1964(昭和39)年に同駅の北側で鮮魚店として開店し、その後居酒屋に業態を変え、1983年(昭和58年)からは駅南側の現在の場所で営業をしている。特色は店主自らが開発するメニューの数の多さで、「牛すじチャーハン」(600円)や「ホルモン焼きそば」(700円)などのほか、「姫ニンニクの天ぷら」(500円)など季節に合わせたメニューも提供。地酒や焼酎も常時100種類以上を取りそろえる。

 閉店を惜しむ声が多く、近隣での営業再開も考えたが、現店舗の90人対応可能な座敷席やメニュー数の維持をするのに必要な厨房の広さを確保することが困難なことから、閉店を決断した。社長の櫻井克彦さんは「長く国領で商売を続けてきて、多くのお客さまに来ていただけたことがうれしい。これから再開発で道路拡張に協力するが、国領で働く人たちを支えてきた店として一人でも多くの人の心に残れば」と話す。

 同店隣接の焼き肉店「仙牛」も同時期に閉店し、近隣に移転して8月上旬に営業を再開するなど、同駅南口の区域で再開発の影響を受ける店舗も多い。

 国領で3年前まで働き、今回の閉店を聞いて同店を訪れた30代の会社員は「会社の宴会や、友人同士の飲み会まで、大人数でも少人数でもゆっくり落ち着ける店だったのに、閉店するのは残念。予約や予算の急な変更など無理も聞いてくれた社長夫妻には心よりお疲れさまでした、ありがとうございました、と言いたい」と感謝する。

 営業時間は10時~19時。月曜定休(火曜日が祝日の場合は営業)。27日の月曜日は営業する。

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