調布・仙川駅近くの「東京アートミュージアム」(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で現在、「SCREEN(スクリーン)を飾った歴代のハリウッド・スター展」が開催されている。主催は洋画専門誌「SCREEN」を刊行する近代映画社(本社=千代田区)。
「シザーハンズ」でジョニー・デップが使用したハサミ(関連画像)
1946(昭和21)年創刊の同誌が65周年を突破した記念で企画された同展。メーンの展示物は、創刊号から年代別に展示する表紙パネル約40点、ハリウッド・スターの素顔を写した写真パネル約100点で、オードリー・ヘプバーンがプライベートで使っていたバッグ、手袋、ロザリオなども特別展示する。
そのほか、映画の撮影で実際に使用された貴重な衣装・小道具を、期間中数回の入れ替え制で展示。「シザーハンズ」でジョニー・デップが使ったはさみ、「チャーリーズ・エンジェル」でキャメロン・ディアスが着用した衣装、「シャンハイ・ナイト」でジャッキー・チェンが着用した衣装の3点は今月29日までの展示。2月2日からは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクライマックス・シーンで使われたケーブル・コネクターなどを展示する予定。
同ミュージアム向かいに位置する「ミュージアムショップTAM」では、関連出版物や同展のオリジナル・グッズ(クリア・ファイル=315円、ポストカード全11種=各105円)のほか、ハリウッド・スターのプレミアム・グッズも入れ替え制で展示販売。現在は、グレース・ケリーの公文書と直筆サインを展示中で、価格は42万円。
同社のアベカズキさんは、仙川駅近くの桐朋小学校出身。子ども時代に日活撮影所などを身近に過ごしたことが映画業界に進むきっかけとなった。思い入れがある仙川での開催を同館創立者の伊藤容子さんへ相談したところ、意気投合し開催が決定した。
アベさんは「『親子3世代みんなで楽しめる催事』をコンセプトに同企画を2010年末より温めていた。震災後には『映画は家族の絆を結ぶ重要なツール』とさらに思いを深めた。安藤忠雄さんが設計した建物や通りの雰囲気も楽しんでもらえれば」と話す。
開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。開館は木曜・金曜・土曜・日曜のみ。入館料は、一般=500円、大学・高校生=400円、小中学生=300円。4月1日まで。