狛江市の多摩川河川敷(多摩川緑地公園グラウンド脇)で1月11日、どんど焼きが行われる。
先端につるされただるまの重みで、どんどがゆっくりと崩れていく様子
どんど焼きは小正月(1月15日)前後に行われる伝統行事の火祭り。松飾りやしめ縄、正月飾り、書き初めの紙などを持ち寄り、カヤで作った円すい形の小屋(どんど)に積み上げて燃やし、今年一年の無病息災を願う。どんどの大きさは幅約5メートル、高さ約8メートル。
1986(昭和61)年にボーイスカウト狛江第1団が小足立児童グラウンドで野営行事を兼ねてどんど焼きを行ったのをきっかけに、翌年よりボーイスカウト狛江1団、3団、5団により構成される「狛江ボーイスカウト連絡協議会」の主催で開催するようになった。どんどに使うカヤは昨年12月までにボーイスカウト所属の子どもたちが多摩川河川敷から刈り取り、束ねて縄で縛り乾燥させておいたもの。祭り前日には竹で作った骨組みの上にカヤをかぶせ、完成後は空洞となっているどんどの中で鍋を食べながら一晩を過ごす。
毎年1000人近い参加者が集まり、正月飾りを手にした人々の列が長く伸びる。点火後は数量限定で無料配布される甘酒やおしるこを味わいながら、立ち上る火と煙を眺める人の姿が多く見られる。残り火で、各自持ち寄った餅やスルメなどを焼いて楽しむこともできる。
点火時刻は10時。お飾りなど持ち寄り品の受け付けは、前日の午後日没前までと当日12時まで(予定より早く終了する場合あり)。焼却によって有毒ガスが発生するものや、残灰処理の障害となる金属類等は事前に取り除いて持ち込む必要がある。問い合わせは「狛江市ボーイスカウト連絡協議会」の服部さん(TEL 03-3430-6904)まで。