インド・ネパールカレー専門店「うまんぱりわる」(調布市上石原2)が12月25日、西調布駅南口近くにオープンした。
「うまんぱりわる」を切り盛りするシュレスタ・ラジーヴさん(右)と兄のサガラさん
ネパール人のシュレスタ・ラジーヴさんと両親、兄弟による家族経営の同店。約15年前に家族と来日したラジーヴさんは当時、アルバイトをしながら夜間中学に通い、日本語や日本の文化を学んだ。その後、日本人女性と結婚。調理として働いていたラジーヴさんの父に、「カレー専門店を一緒にやらないか」と誘われ、八王子市内に「堀之内店」と「東中野店」の2店舗を続けてオープン。大学が周辺に多い「東中野店」は、「ナン食べ放題」「本格カレーが食べられる」と学生の常連客が多く、地域の人気店になっている。3店舗目の出店を考えていたラジーヴさんは、兄のサガラさんが住む調布市内で物件を探し、「昔ながらの西調布の街並みが気に入り、人と人との距離が近い雰囲気に魅了された」と同所へのオープンを決めた。
店舗面積は約21坪で、カウンター8席とテーブ6卓を用意。「誰でも入りやすい店」をコンセプトに、店内をカフェのようにカジュアルでシンプルな「落ち着きのある」ウッド調に仕上げた。店名の「うまんぱりわる」は、ネパール語で「うまん」=「幸せ」、「ぱりわる」=「家族」という意味を持ち、「幸せな家族」という意味合いを込めた。
ネパール人シェフが本場の味を提供する同店のカレーは、香辛料が苦手な人も食べやすい「マイルド」から「ヤバ辛」までの6段階から辛さを選べ、柔らかくモチモチとした食感の自家製ナンは食べ放題で、タンドールオーブンで焼き上げる。
メニューは、カレー1種にサラダ、ライスまたはナン(食べ放題)をセットで提供し、タマネギにナッツが入った「チキン」、豆ペーストの「ダールチキン」、「スパイシーチキン」、「キーマ」、「ベジタブル」(以上1,160円)のほか、まろやかで甘みのあるトマトベースの「バターチキン」、自家製チーズとホウレンソウの「サグパニール」、「マトン」、「シーフード」(以上1,360円)を用意。期間限定メニューも提供し、テイクアウトも可。「タンドリーチキン」(1個330円)、「チキンティッカ」(同280円)などのサイドメニューや自家製「ラッシー」(400円、セット注文1杯目は150円)なども用意する。
ラジーヴさんは「西調布は家族がとても多い地域なので、家族で気軽にインド・ネパールカレーを食べに来て、自分たちの国をもっと知ってほしい。カレーは辛いというイメージがあるが、日本人に合うカレーもいっぱいあるので、自分に合ったカレーを見つけて、『うまんぱりわる』を好きになってもらえたら」と話す。
営業時間は11時~22時30分。