稲庭うどんを提供する「稲庭うどん淙々(そうそう)」(調布市上石原2、TEL 070-3150-8294)が調布市民西調布体育館近くにオープンして、12月5日で1カ月がたつ。
「稲庭うどん淙々」オーナー・大槻暉子さん(前列右)とスタッフの皆さん
これまで、福祉作業所として障がいのある人の就労を支援する「爽々苑(そうそうえん)」(上石原3)や特別養護老人ホーム「爽爽荘(そうそうそう)」(飛田給3)などの福祉施設を立ち上げてきた大槻利次さんと暉子さん夫婦が手がける同店。障がいを持つ長男・宗広さんが「親亡き後も安心して暮らせる環境を作りたい」という思いから、来年開所を目指す障がい者向けのグループホーム(共同生活援助)施設の1階部分に、利次さんの好物で長年検討してきた稲庭うどんの店を開いた。
看板メニューの「肉つけ汁うどん」は、カツオだしベースの甘めのつけ汁に、油揚げ・小松菜・豚肉・豚バラの角煮が入った具だくさんのメニューで、リーズナブルな価格で提供する。店舗面積は約18坪で、カウンター4席とテーブル5卓の計21席を用意。広々とした店内は、東京都障害者総合美術展などのコンクールで数多くの受賞歴を持つ宗広さんが描いた絵画を飾り、中央に設けたセルフコーナーにはショウガやネギなどの薬味を並べ、自由に利用できるようにする。駐車場4台分を完備。
メニューは、看板の「肉つけ汁うどん」(880円)のほか、「ざるうどん」「かけうどん」(以上680円)、「和風カレーうどん」「ピリ辛牛すじ煮込み」などの「日替わりうどん」(780円)、「ミニ豚丼(ショウガ味/ニンニク味)」(いずれも380円)、干しエビ・ゴボウ・タマネギ・ニンジンなどが入った「かき揚げ」(200円)、手作り「ガトーショコラ」(350円)、「白玉あずき」(200円)などを用意。うどんに「豚丼」「カレー丼」が付くセットメニュー(1,000円~)はランチのみ提供する。
上地店長は「オープン当初は近所に住む方の憩い場になればと思っていたが、連日想定以上のお客さんがたくさん来てくれてありがたい。これからも地域に愛される店になっていければ」と話す。
営業時間は、11時~15時、17時~21時。火曜定休。