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調布・仙川のバイオリン工房が弓をリサイクル ペンに続きキーホルダー発売

「弦楽器工房Atelier KANNA」が製作する「弓さき払いタグキー」

「弦楽器工房Atelier KANNA」が製作する「弓さき払いタグキー」

 仙川のバイオリン工房「Atelier KANNA (アトリエカンナ)」(調布市若葉町1、TEL 03-6231-0959)が4月22日、使われなくなったバイオリンの弓を再利用したキーホルダー「弓さき払いタグキー」の販売を始めた。

「弦楽器工房Atelier KANNA」店主の佛坂稜歩さん

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 同工房は、前オーナーの名工の下や楽器店などで経験を積んだ佛坂稜歩さんが、バイオリンやチェロなど弦楽器の修理・調整・製作を手がける店として2022年に創業。開業当初は前オーナーの顧客を引き継いでスタートしたが、佛坂さんのSNSなどをきっかけに新規客も増加。「バイオリンを演奏する人の裾野を広げたい」との思いからレンタルも始め、初心者にも開かれた工房を目指している。

 弓のリサイクルプロジェクトは2023年に開始。背景には、修理されずに廃棄される弓の多さがあるという。修復が難しい折れ方をした弓や比較的安価な弓は処分されることが多く、「資源を無駄にしたくない」と感じたことがきっかけ。最初に製作したのは、弓の手元部分を再利用した「もと弓ペン」。大学時代、後輩に弓の持ち方を指導する中で、「日常的に持てる練習器具があれば」と考え、授業中でも持てるよう、折れた弓を加工してペンを自作。その経験が独立後の商品開発につながった。

 インク以外のパーツを手作りする「もと弓ペン」は、毎回販売開始から30分程度で完売。楽器店や廃業する工房などから不要になった弓を仕入れ、これまでに累計150本以上を販売してきた。SNSでの拡散や口コミで工房の認知向上にもつながり、「もと弓ペン」をきっかけに楽器に興味を持ち弦楽器を始めたという声や、思い出が詰まった弓を活用した製作依頼も寄せられているという。

 今回新たに製作したキーホルダーは、リサイクルで残った弓の先端部分を活用し、バイオリンの横板の端材と組み合わせた。内部にICチップ(NFCタグ)を組み込み、弓の毛替えのプリペイドカードとして使える。弓の毛替えは5回分で、通常3万5,750円のところ3万1,460円で販売。アクセサリーとして使えるキーホルダー単体タイプ(3,300円)も用意する。弓の毛替え付きタイプは店頭で、キーホルダー単体はECサイトで、それぞれ販売する。

 佛坂さんは「敷居が高いと思われがちなバイオリンの魅力をカジュアルに伝えていきたい。廃棄される弓が減り、リサイクルをきっかけに会話が生まれ、バイオリンや楽器に興味を持つ人が増えれば」と話す。

 営業時間は10時~19時。日曜・月曜定休。

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