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府中・大國魂神社で「くらやみ祭」 5日夜に8基の神輿渡御

大勢に担がれ練りながら進む神輿渡御。御旅所の神事で神々は新しい力をつける

大勢に担がれ練りながら進む神輿渡御。御旅所の神事で神々は新しい力をつける

 大國魂(おおくにたま)神社(府中市宮町3)の例大祭「くらやみ祭(まつり)」が4月30日に始まる。クライマックスは5月5日夜に行われる8基の「神輿(みこし)渡御」。

「街中に響く」と言われる皮面直径2メートルの御先拂(おさきばらい)御太皷

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 111年5月5日に大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)の託宣により創建されたと伝わる同神社。奈良時代に同地へ武蔵国の国府が置かれてから始まった「国府祭」が同祭の起源とされる。当時から、同神社は武蔵国内にある6つの神社の祭神を合わせ祭る「総社」であり、江戸時代まで「六所宮(ろくしょぐう)」と呼ばれていた。8基の神輿には、この6柱の祭神と大國魂大神、御霊大神(ごりょうのおおかみ)がそれぞれ遷(うつ)される。

 同祭は古い史料にも記され、室町時代から戦国時代には「五月会(さつきえ)」「武州祭」などの名称で登場する。江戸時代の「江戸名所図会」には「六所宮祭礼」として、深夜に渡御する様子が描かれている。町の明かりを全て消した中で行われたことから「くらやみ祭」と呼ばれるようになった。明治時代に神輿の運営を「町内」に託し「講中」が整うと、大太鼓が登場する現在の形になった。2010(平成22)年には「武蔵府中のくらやみ祭」として東京都の無形民俗文化財(風俗慣習)に指定された。

 現在は5日18時に一之宮神輿から順に本殿を出て、21時ごろに8基が御旅所へ入る。御本社神輿までの7基は参道を出た後、府中駅南側の商業エリアを回り、旧甲州街道を西へ進む。最後の御霊宮神輿は、西側の鳥居から府中街道に出て北上する。還御は6日4時に御旅所を出て、担当町内を巡行してから7時ごろに神社へ戻る。

 この他の見どころは、3日の「武藏(むさし)国府太鼓の演奏」「囃子(はやし)の競演」「競馬式(こまくらべ)」、4日の「子供神輿連合渡御」「萬燈(まんとう)大会」「太鼓の響宴(きょうえん)」「山車行列」。5日は渡御前に「道清めの儀」「太鼓送り込み」「汐(しお)盛講送り込み」なども行われる。大型連休と重なることから例年80万人の人出でにぎわう。

 4月30日から毎日行う神職の神事は非公開のものが多く、期間中の祈とうや御朱印などの対応は平時と異なる。5月3日~6日は周辺地域で交通規制を行う。

 神社境内にある「ふるさと府中歴史館」で現在、「武蔵府中のくらやみ祭の歴史と民俗展」が開催されている(無料、4月27日休館、5月6日まで)。府中市市民活動センター プラッツ バルトホール(ル・シーニュ5階)で4月26日、映画「くらやみ祭の小川さん」(英語字幕版)のワンコイン上映会を行う。料金は500円。上映開始は13時30分・16時・19時。定員は各回250人(予約受け付け中)。定員に達しない場合は当日、先着順で受け付ける。

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