8月6日、「親子で探検!京王線の線路跡をたどる」が行われた。主催は調布市郷土博物館。
キユーピー仙川工場の左側建物に今も残る、京王線旧路線跡敷地(関連画像)
同企画は同博物館で開催されている企画展示「京王線100年と調布」に関連して行われ、親子28人が参加。1913(大正2)年の開業時から1927(昭和2)年まで現路線の北側にあった仙川・調布間の旧路線跡をたどる内容。講師の馬部美佐夫さんの解説で約5キロのコースを歩いた。
経路は、仙川駅をスタートし、キユーピー仙川工場内の旧路線の敷地跡を見て大正橋を渡る。ここで現路線から北側へと分かれ旧路線跡に入り、住宅街の道路となった専用軌道の急坂を下り甲州街道へ出る。現在は自動車で混み合う甲州街道に、当時は併用軌道が設けられ旧金子駅(現つつじヶ丘駅)があった。この先で旧路線は甲州街道から北側に分かれる。
ここからは旧路線跡の上をたどることができないため回り道しながら進む。施設の敷地や住宅などが一直線に並んでいる所があり、ここに旧路線が通っていた事を物語っている。さらに回り道をして調布第七中学校まで進むと、校庭の片隅に京王線がこの付近を通っていたことを示す案内板や案内柱が見られる。
次に旧国領駅の案内柱が立てられている場所を経由し、旧甲州街道の踏切と旧布田駅があったと思われる布田駅前交差点を渡り、現在の布田駅と調布駅の中間地点に到達。ここの鉄道敷地の形は旧路線が北側に向かっている事を示している。さらに進み、現在の調布駅に移転する前の旧調布駅地点を確認し、開業当時の旧調布駅地点にゴールする。
ツアーに参加した小学校5年生の男子は「暑くて大変だったけれど全部歩けた。大好きな京王線の事や、野川や甲州街道について昔のいろいろな事が分かって良かった」と話していた。