コンセプト住宅「三鷹天命反転住宅」、GWに体験プログラム

三鷹天命反転住宅で4月28日から体験イベントが開催される(撮影:中野正貴)

三鷹天命反転住宅で4月28日から体験イベントが開催される(撮影:中野正貴)

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 芸術家で建築家の故・荒川修作さんと詩人のマドリン・ギンズさんが設計・構築した集合住宅「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」(三鷹市大沢2、TEL 0422-26-4966)で4月28日から、住宅内見学や宿泊体験などのできる「三鷹天命反転住宅のたのしみかた」が開催される。

三鷹天命反転住宅の内観(撮影:中野正貴)

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 同住宅は2005年に完成した9戸の集合住宅で、曲面や斜面が組み合わさった個性的な空間が特徴。内外に施された鮮やかな色彩が目立つため、地域のランドマーク的存在にもなっている。常に触覚や視覚など、身体能力を刺激し自由に暮らすことをテーマにしていることから「死なないための住宅」とも呼ばれ、完成以来、内外から延べ1万人以上が訪れている。

 普段は住居や事務所として使用されているため一般の見学を受け入れていないが、「荒川修作+マドリン・ギンズ」が提唱する「身体を中心とした住宅づくり」は体験して初めて意味を持つため、荒川さんの三回忌を迎える今年、ゴールデンウイークに5つのイベントを企画した。

 入門編は「三鷹天命反転住宅たてもの見学会」。中級編の「WORKSHOP 4/9 TOUR」は、9部屋のうち4部屋を巡り、異なる色彩の部屋で同じポーズの写真を撮って比べる。中級編の「陰影礼賛~光の三鷹天命反転住宅」は、日没の光の変化とキャンドルナイトを楽しむ。上級編の「目隠しチャレンジ~触覚を極める?」は、目隠しをして部屋を体感することで触覚を研ぎ澄まし、眠っている身体と感覚を揺さぶる。プロ級の「天命反転住宅のよる☆お泊まりワークショップ・スペシャル」は、飲食・就寝・起床など14時間滞在して同住宅により深く関わるワークショップ。

 主催者は「子どもからお年寄りまで、家族それぞれが楽しめる内容を用意している。今まで当たり前だと思っていた環境と違う空間を体験することで、不可能が可能になる=天命反転が可能になるかもしれない。日時によっては定員に達したイベントもあるので、早めのお申し込みを」と呼び掛けている。期間中、岐阜県・愛知県・東京都で美術展や講演会など関連イベントも開催する。

 各イベントの開催日時・参加費・定員などの問い合わせ先と申し込みは、ホームページで確認できる。5月6日まで。

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