山口県の郷土料理や家庭料理を提供する「深大寺 一凜(いちりん)」(調布市深大寺東町2、TEL 042-478-7120)が5月14日、小田急バス「晃華学園東」バス停折返場の複合施設「meedo(みいど)」内にオープンした。
山口郷土料理「深大寺 一凜」店主の小川洸さん(左)と木暮偉彩さん(右)、田村恵子さん(中央)
同店を手がけるのは、大学時代から親交のある小川洸さんと木暮偉彩さん。学生時代に居酒屋で一緒にアルバイトをした仲で、社会人になってからも毎月のように一緒に酒を飲み交わし、「いつか一緒に面白いことをしたい」と話していたという。小川さんは同施設近隣で生まれ育ち、周辺に飲食店が少ないことから、「地域の人が歩いて来ることができる飲食店を作ることで地元に貢献したい」との思いを抱き、同施設のテナント募集を知って、初挑戦となる飲食店の開業を決めた。
提供するのは、木暮さんの妻の故郷である山口県の郷土料理や家庭料理。山口県は日本酒の酒蔵も多く、「山口の食文化を東京で知ってもらうきっかけを作りたい」と考えたという。料理を担当するのは、山口県在住の木暮さんの義母、田村恵子さん。営業日に合わせて山口から上京して調理を担う。同テナントは店舗兼用住宅で、「店舗上部に住居スペースがあるこのテナントだからこそ、料理上手な義母に山口から来てもらい、調理をお願いできると考えた」と木暮さん。
田村さんは、山口県の自然豊かな地域で暮らす中、過疎化によって地域のつながりが薄れていく様子を感じ、「いつか人が集まれるような場所を作って地域に貢献したい」と考えているという。その思いを聞いていた木暮さんが、「夢につながるのでは」と声をかけ、山口と調布を行き来しながら調理を担当することが決まった。田村さんは「子どもたちの役に立てることがうれしい。孫に会えるのも楽しみ」と笑顔を見せる。
ランチタイムの看板メニューは、熱した瓦で茶そばを提供する山口県発祥の郷土料理「瓦そば」(1,400円)。山口の家庭ではホットプレートを使って作ることも多く、「家族で囲む料理」だという。夜営業では、日本酒に合う手作りのおばんざい(450円~)や、山口で親しまれている、甘じょうゆで焼き上げる鶏料理などを用意。日本酒は創業70年以上の山口県の老舗酒販店を通して仕入れ、「獺祭(だっさい)」をはじめ、山口県内限定酒や季節限定の生酒など常時6種類程度をそろえる。
小川さんと木暮さんは「営業日が変則的なので、インスタグラムで確認してもらえれば。地元の皆さんに気軽に立ち寄ってもらい、地域に愛される店にできれば」と話す。
営業時間は、11時~14時、16時30分~20時30分。