調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1、TEL 03-3300-0611)で来年2月、漫画家・水木しげるさんの作品「ねずみ男の冒険」を題材にした「第1回せんがわ劇場 演劇コンクール」が開催されることが決まり、現在、参加劇団と審査員を募集している。
同コンクールは、調布市内で舞台芸術活動をする劇団やグループなどを支援することを目的に企画され、受賞劇団は同劇場ホールで1週間以内の期間、無料で公演できる特典が賞品となる。
課題は、来春から放映が始まるNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」にちなみ、水木しげるさん原作のショートストーリーの3作品から1作を選び、30~40分の舞台作品をコンクールで上演する。共通テーマは「いのち」。「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクター・ねずみ男を通して人間のずるさやあくどさを舞台にまとめ上げる。
代表者または団員の過半数以上が調布市在住か在勤であることが応募資格。同劇場芸術監督のペーター・ゲスナーさんなど5人の演劇専門家が選ぶ「せんがわ劇場グランプリ」と、市民審査員20人が選ぶ「オーディエンス賞」の2つの賞を用意する。市民審査員は18歳以上の同市在住・在勤者で、併せて募集している。
同劇場担当者は「課題の水木さん作品はシニカルな空気が漂い、人間の欲望や幸福感について考えさせられる。NHKドラマの放映前に水木ワールドの奥深さを知って、楽しんでほしい。市民審査員の方には地域で愛する劇団を決めていただくので、奮って応募してほしい」と話す。
コンクール開催日は来年2月6日・7日。劇団、審査員の応募締めきりは今月28日。問い合わせは同劇場まで。