調布市染地の多摩川住宅のギャラリー兼オープンスペース「点と未来デザインラボラトリー」(調布市染地3、TEL 042-486-0170)で現在、「縄文の鼻笛」と題した展覧会が開催されている。
画家で美術教室「調布美術研究所」主宰の師井栄治さんとグラフィックデザイナーのLittle Woodyさんが共同で設立した同施設。師井さんは同教室で30年以上にわたり幼児から美大を目指す学生までを指導。Little Woodyさんはバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のライブグッズのデザインなどを手掛け、映像制作や音楽活動も行っている。同教室が入居していた建物の再建に伴い、仮店舗用のテナントへ引っ越すタイミングと2人の偶然の出会いが重なり、従来の美術教室に加え、プロ・アマ問わずクリエーターがさまざまな表現を実験する場として、今年4月にオープンした。
店名に「人という点と点をつなぎ、未来に向かっていく」という意味を込め、絵画の展示や各種ワークショップ、ミニライブのほか、「若者にいろいろな生き方を知ってもらいたい」という思いから、さまざまな職業の講師を招いたトークショーなども行う予定。たくさんの人が集える一方で、クリエーターとじっくり交流もでき、「若者の未来の選択肢を広げ、大人も子どももわくわくする『ちょっととんがった遊び場』」を目指している。
同展は、師井さんの古くからの友人が代表を務め、「農とアート」をテーマに里山アートなどを手掛ける「社会芸術/ユニット・ウルス」(多摩市)と地域貢献と環境保護を目的に自然素材や廃材を利用した物作りを行っている「森の民」(世田谷区)との共催。展示に加え、土器火鉢を使い自然素材で土鈴や土笛を作り楽器演奏に参加できるワークショップを行う。
開催時間は10時~17時。入場無料。5月28日まで。ワークショップ「土鈴・土笛をつくり土器火鉢で焼こう」=5月17日(参加費500円)、「みんなで音遊び」=5月13日・14日・20日・21日。