関東を代表する古刹(こさつ)、東日本最古の国宝仏を安置する調布・深大寺(調布市深大寺元町5)で7月17日、深沙大王(じんじゃだいおう)特別朱印の頒布が始まった。
2033年に開創1300年を迎える深大寺。寺の縁起によると、733年(天平5年)、満功上人(まんくうしょうにん)が、同地に父母を結んだ深沙大王を祭るための堂を建てたのが、開創の伝説とされる。今回、開創1300年記念に向けて、同大王の特別朱印を授与するに至ったという。同寺の担当者は「近年、参拝者から『寺名の由来であり、縁結びの御利益がある深沙大王の朱印は授与していないのか』との声があまりに多く、そのことも後押しとなった」と話す。
同朱印は、7月17日~9月末日の期間限定で特別頒布が決定。以降も、深沙大王の縁日である毎月17日に授与する予定だという。朱印について、「寺の縁起によれば、深大寺を開基した満功上人の自刻像といわれる絶対秘仏。その尊像のお姿を忠実に模した全国でも例のない特別朱印」と担当者は説明する。
期間中、同朱印は朱印所で毎日授与。朱印料は500円。朱印帳には書かず、紙の朱印を授与する。このほか、本堂本尊の「無量寿(むりょうじゅ)」、釈迦堂本尊の「国宝白鳳仏(はくほうぶつ)」、大師堂本尊の「元三大師(がんざんたいし)」(朱印料は各500円)の3つの朱印も、通常通り授与する。
深大寺は「深沙大王は古来より縁結びの御利益があるとされているので、ぜひともお参りしていただき、仏縁、恋愛、さまざまな人間関係で良縁を結んでいただければ」と参拝を呼び掛ける。