「調布能楽odyssey 序 キネマ能楽」が3月23日、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で開催される。
「調布能楽odyssey(オデッセイ)」とは、調布市文化・コミュニティ振興財団が企画し、同市内の深大寺と縁の深い能楽を軸に展開する伝統芸能プロジェクト。調布をモチーフにした新作能、同館のホール設備を生かした演出を加えた能楽公演、能楽を深く楽しむための講座、能楽をテーマにした新進アーティストの美術展など、さまざまな角度から能楽に光を当て、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている日本を代表する伝統芸能である能楽を紹介する。
「キネマ能楽」と称する同公演は、同館くすのきホールの4Kプロジェクターや巨大スクリーン、照明効果を駆使し能の幽玄な世界観を表現。映画関連企業が集積し「映画のまち調布」をうたう同市の技術を生かした、映像と実演を融合させた能楽演出を楽しめる。
演目は、柿を盗み食いした山伏が柿畑の主人に懲らしめられる狂言「柿山伏」と源義経の幼少時代を題材にした能「鞍馬天狗」を用意。出演者は、シテ方観世流で重要無形文化財総合指定保持者の山中●晶(がしょう、●はしんにょうに牙)さん、山中つきのさん、狂言方大蔵流の善竹大二郎さん、狂言方大蔵流で重要無形文化財総合指定保持者の善竹十郎さん、深大寺こども薪能の子どもたちなど。
開演時間=15時~。料金は、一般=3,300円(S席)・2,500円(A席)、22歳以下・外国人=1,650円、ぱれっと倶楽部会員=2,970円(S席)・2,250円(A席)。