1月から段階的なリニューアル工事に着手してきた調布駅南口のショッピングセンター「調布とうきゅう」(調布市小島町2、TEL 042-486-0109)の工事が完了し、5月28日、全館がグランドオープンした。
「東急ストア」のショッピングセンター業態1号店として1971(昭和46)年に開業した同店。近年の調布駅前の再開発や店舗老朽化などを踏まえ、地域のニーズに応える商業施設としての大幅なリニューアルに踏み切った。2月には第1弾として、生活用品のフロアだった2階に売り場面積約300坪の大型の100円ショップ「ダイソー」などを誘致し、リニューアルへの市民の期待を高めてきた。
今回の工事で、地下と1階にエレベーターを新設。2フロアに分かれる食品フロアをカートのまま行き来できるようにし、セミセルフの「お支払いセルフレジ」を導入するなどの利便性を高めたほか、店内の陳列棚やレジの配置、導線なども大きく変更。上りと下りがリニューアル前と逆になったエスカレーターを下ると生鮮野菜売場が視界に広がるなど、買い物客のフロアへの期待感や購買意欲を高める配置を随所に施した。
1階は主に総菜売り場を拡大、充実させ、店舗で購入した商品を飲食もできる休憩スペースを設けたほか、「焼きたてベーカリー」を導入し、店内で焼き上げる100円パンを中心にバケットやマフィンなども提供する。新たに店内にドラッグストア「サンドラッグ」を誘致し、1階の路面店「文明堂」、生花店「とうきゅうフローラ」も新装開店した。
店舗企画部の長浜さんは「開店から48年目を迎えた。お客さまからの多数のご意見やご要望をもとに、今回、より日常利便性向上に寄与できる館を目指してリニューアルを行った。リニューアル工事中はご不便をお掛けしたが、ぜひ、新しい『調布とうきゅう』に足を運んでいただきたい」と話す。
営業時間は、地下・1階=9時~22時、2階・3階=10時~21時。一部専門店は除く。