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調布・深大寺通りの切り株にアート 伐採された桜をしのび

通りがかりの人、近所の子どもたち、観光客などの手でペイントされた「きりかぶ物語」

通りがかりの人、近所の子どもたち、観光客などの手でペイントされた「きりかぶ物語」

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 深大寺通りの一本の桜が倒木の危険があるため伐採されたことをしのんで絵が描かれた切り株が現在、通行人や観光客らを楽しませている。

「きりかぶ物語」をたちあげたメンバー

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 深大寺通り沿いのバス停「深大寺入口」そばに位置する同切り株。桜並木のスタートとなる同バス停の桜の木に昨年末、腐朽が見つかり伐採が決定。毎年満開の花でトンネルを形成し、参道を彩ってきたこの木に感謝の気持ちを込め、有志のメンバー4人が切り株の桜を見守る会「きりかぶ物語」を立ち上げた。伐採から伐根予定とされる今年度末までの期間、調布市から切り株に絵を描く許可を得て、「きりかぶアート」を企画した。

 絵の構想は、深大寺周辺にゆかりのあるものを盛り込み、国宝白鳳仏、ソバ、だるま、蛍、湧き水、バラ、カワセミ、祭りの太鼓やおはやし、鬼太郎のげた、動物霊園などを全面に配置し、それらを満開の桜が覆った。できるだけ多くの方に色塗りに参加してもらいたいと、切り株のそばに掛けたプレートやSNSで希望者を募り、バス停利用者や観光客、近所の小学生など、延べ30人が筆を持ち、10日ほどで完成した。

 8月には、切り株アートの写真でポストカードを作成し、1枚150円で販売。売上金は、今後の活動に使用する予定という。

 同会のメンバーは「多くの人に筆を持ってもらい、切り株に絵を描いてもらったことで、温かい思い出として心に残してほしい。場所が深大寺の入り口なので、お客さまをお迎えする地域のぬくもりのこもったモニュメントとなれば」と話す。

 ポストカードの販売場所は、「だるチャンのおうち」(調布市深大寺元町5)、TOM&SAM(深大寺元町3)、玉喜(同)。

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