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調布にビンテージ&古着店 牧場跡の元牛舎生かす、「将来にぎわうマーケットに」

店主の小野将平さん、牛舎の面影残る独特の空間で

店主の小野将平さん、牛舎の面影残る独特の空間で

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 ビンテージ&古着の店「BYRE(バイヤー)」(調布市布田3)が、布田駅近くにあった「小野牧場」跡にオープンして1カ月がたった。

牛をつないでいた鎖につり下げられた洋服、換気に使っていた大きなファンも

 店主の小野将平さんは、現在大学4年生。布田にある実家は、酪農業を営む牧場だったが、昨年、3代目である父・小野一弘さんが、約50年続いた酪農を廃業した。将平さんは、牛はいなくなったが、牛舎を無くすのさみしいと思い、家族の思い出が詰まった牛舎をそのまま生かし、同店を開店した。

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 きっかけは、将平さんが留学先の南アフリカ・ケープタウンで訪れたマーケット。廃工場跡に、衣服、雑貨、飲食店などが集まって、週末は地元の人でにぎわっていた。「その様子を見たとき、実家の牛舎を思い出した。人でにぎわい、家族も過ごせる場所として活用できるとひらめいた」と話す。

 「改装し過ぎると意味がない」と考え、自分でコツコツとDIYした内装は、牛舎の無機質なコンクリートを生かすよう工夫。統一感を持たせて、古い家具や小物、観葉植物などを取り入れ、おしゃれな雰囲気に仕上げた。天井からつり下げた棚も手作りで、「洋服は全て宙に浮かせてディスプレーすることにこだわった」と言う。店名の「BYRE」は、「牛舎」を意味する古いイギリス英語。酪農を営んだ一家の軌跡を、「新しく自分らしい形で引き継いでいきたい」との思いを込める。

 販売するのは、カナダやアメリカなどから買い付ける、メンズ・レディースの古着、ビンテージ衣料のほか、小物やシルバーアクセサリーなど約120点。舎内の換気用の大きなファン、搾乳機のレールなど、当時の機器も再利用した牛舎の面影残る独特の空間には、牛をつないでいた鎖につり下げた洋服や小物がおしゃれに並ぶ。

 商品は、「スウェーデン軍のデニムジャケット」(1万1,000円)、「L.L.Bean(エルエルビーン)のフリースジャケット」(6,800円)など、1940年~60年代のビンテージ服のほか、クリスチャンディオールやイブサンローランの「Used長袖シャツ」(5,800円)など。

 そのほか、ケニア・タンザニアの「カンガ」と呼ばれるカラフルな布も取り扱う。「現地では、女性が体に巻き付けて着るほか、赤ちゃんのおくるみやおんぶにも使われる。バンダナのようなコットン生地は、アフリカならではの模様と色使いが特徴。テーブルやソファに敷くなど、自由に使ってほしい」と将平さん。

 将平さんは「どの世代の方にも、古着やビンテージの洋服を楽しんでいただき、少しでもアフリカに興味を持っていただけたらうれしい。調布でも、おしゃれでかっこいい洋服が買えると皆さまに思っていただけるように、これからも頑張っていきたい」と話す。奥に広がる空きスペースを見ながら、「ゆくゆくはカフェも併設して、アフリカのマーケットのように広げていければ」とも。

 営業時間は13時30分~20時。

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