創業140年を超える「遠藤材木店」(新宿区)が手掛けるDIYコーナー併設のカフェ「MOCOFFEE(モッコーヒー)」(調布市国領町1、TEL 042-444-7855)が2月4日、調布市布田駅近く国領神社隣にオープンした。
「MOCOFFEE(モッコーヒー)」の店内 ものづくりに興味のあるスタッフと
1878(明治11)年に新宿御苑近くで創業し、さまざまな種類の木材を常備して工務店や建築会社などに建材を提供するほか、店舗や住宅などのリフォーム、テーブル・看板・演劇セットの作製など、木材に関する幅広い事業を展開している同社。1964(昭和39)年には、東京オリンピック需要を機にマラソン競技のコースとなった調布市内甲州街道近くの同地に営業所を開設した。
本社にはショールームを併設してDIY用の一枚板やまな板などの木製品も販売し、「木のある生活」を提案。地域商店会のお祭りや小学校などで子ども向けの木工教室を開催するなど、ものづくりに触れる機会も提供し、調布営業所でも国領神社の祭りの際にはイベントを開催している。
木材加工技術をさらに拡充するために昨年導入したレーザー加工機を調布営業所内に設置するに当たり、5年ほど前から構想していた「ものづくりに興味のある若者が集う店」を目指し、2度目の東京オリンピックイヤーに新たな事業として同店をオープンした。店舗面積は約25坪で、1階2階合わせて15席を用意する。
DIYコーナーの内装は長年の取引先である「角川大映スタジオ」(調布市)の大道具美術製作スタッフが担当し、カフェとの仕切り一面をガラス張りにしてコーヒーを飲みながらゆっくりと木工作業を一望できるような作りとした。DIYコーナーは当面ものづくりに興味のある学生を対象に、作業の指導をするスタッフが対応する時のみの利用となるが、DIY用材木に関する相談や販売、好きな材木にレーザー加工を施すなどの注文は受け付ける。
カフェメニューは、社員旅行で訪れた北海道士幌町「CAFE KANICHI(カフェカンイチ)寛一」のコーヒー豆を使った「水出しアイス珈琲(こーひー)」(600円)、「カフェオレ」、「有機りんごジュース」(以上500円)などのほか、「黒トリュフと十勝ブラウンマッシュルームのクリームスープ」「豆乳ガトーショコラ」(以上500円)などを用意し、今後食事メニューの提供も検討している(価格は全て税別)。
7代目となる代表の遠藤通郎さんは「ものづくりに興味があり、木工にチャレンジしたい若者が楽しく集う文化祭のカフェのような店になれば」と話す。
営業時間は、平日=12時~20時、土曜=11時~19時、日曜・祝日=11時~16時。水曜定休。