創業97年の老舗印刷店「内田平和堂」(調布市東つつじヶ丘1、TEL 03-3300-7301)が現在、ハロウィーンデザインのオリジナルフェースシールドを販売している。
「内田平和堂」社長の内田眞一さん(右)とデザイナーの山根洋さん(左) かつて使用していた歴代印刷機のある店内で
1923(大正12)年に創業し、木版の時代から印刷業の技術革新に伴って新しい技術を取り入れ、地域と共に歴史を積み重ねてきた同社。最新機器を導入し、一般的な紙のほか、防水紙、木材、アルミなど、さまざまな素材への印刷を行い、社内一貫生産により小ロットにも対応。地域の企業や小売り店などから受注する一方、最新技術を活用した新しいサービスの提案も積極的に行っている。2018(平成30)年にはノートのパーツを客が選んでその場で製本する世界に一冊だけのノート「マイノート」サービスを開始。近隣の客や文房具好きから好評を得て、新たな中紙やカレンダー付きの商品「マイノートカレンダー」を発売するなど、ラインナップを広げている。
コロナ禍ではイベントなどがなくなり印刷の注文も減少したが、7月から抗菌名刺の制作、布マスクへの直接印刷、機能性抗菌ニスを塗布したマスクケースの制作など、コロナ禍に対応する提案型商品を次々と開発。Tシャツのネット販売も開始し、自社ロゴを使用し「キープディスタンス」をデザインした商品や、マスク必須の昨今、顔を覚えてもらうために自分の顔を印刷する「ダブルフェイスTシャツ」など、遊び心のある商品も取りそろえる。
今回、地域の商店街でハロウィーンイベントの開催が決定したことを受け、ウイルス感染予防をしながら楽しくイベントに参加してもらいたいと、ハロウィーンデザインのフェースシールドの販売を開始した。自社のデザイナーによるオリジナルデザインの「HAPPY HALLOWEEN フェイスシールド」(700円)は、4デザイン全7種類。子どもから大人まで使用でき、オーダーメード(1,500円)にも対応、ネット販売も行う(価格は全て税別)。
同社社長の内田眞一さんは「世の中の状況や新しい技術を常に取り入れ、とにかくやってみることを大切にしている。オンラインが主流の世の中となりつつあり、紙以外への印刷を事業の核に据え、こだわりを持った仕事をしていきたい」と話す。
営業時間は、9時~12時、13時~18時。日曜・祝日・第1土曜・最終土曜定休。