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調布・多摩川の「川の図書館」が全国展開 「本+人+自然」と文化つなぐ図書館へ

「川の図書館」の活動を続ける中学2年生の熊谷サラさん、中学1年生の熊谷ダイスケさん

「川の図書館」の活動を続ける中学2年生の熊谷サラさん、中学1年生の熊谷ダイスケさん

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 調布市在住の中学生が多摩川沿いで始めた無料で本を交換できる「川の図書館」が現在、全国拡大を目指し活動している。

にぎわいを見せる「川の図書館」

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本好きな中学2年生の熊谷サラさんと中学1年生のダイスケさんのきょうだいが米ワシントン州で見掛けた、ポストほどの大きさの箱に本が入れられ誰でも気軽に利用ができる「little free library」の取り組みをもとに、休校期間中の活動として開始した「川の図書館」。多くのメディアに取り上げられ、当初は約100冊だった本は、約600冊に増えた。来館者は本以外にも、人との出会いや自然との触れ合いを楽しみ、「本+人+自然」をつなぐ図書館へと成長した。

 活動が大きく発展する中、活動を通じて得た「幸せ」や「BookSwap」ならではの特別な気持ちや空間を多くの人に感じてもらいたいと、全国拡大のプロジェクトを企画。自分たちのアイデアなどを動画で配信し、PR方法など模索する中、豊洲に住む大学1年生と高校2年生の友人が「川の図書館」に感激したことをきっかけに、9月から「BookSwap Toyosu リバーサイドライブラリー」と名付け、「川の図書館2号」を開始した。

 熊谷さんは「毎回、600冊の本を駐車場からカートで4往復して運ぶのは大変だが、多くの方々の笑顔を見られる活動は楽しく、幸せを感じている。今後はこの活動を全国に届けるプロジェクト『全国拡大プロジェクト』の発信を続けるとともに、より多くの方々の目を引くような工夫や改善をしていきたいと思う。今後は季節ごとのイベントの企画などを行い、今までの『本+人+自然』に加え、『+文化』の4つ目の要素を意識した活動にしていきたい」と話す。

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