「肉そば」をメインとしたそば店「調布肉そば すみすみ」(調布市小島町1)が11月11日、調布市立第一小学校そばにオープンした。
「調布肉そば すみすみ」の白髭克彦社長(左から2番目)とスタッフ
経営は外食事業を展開するDotoku(小島町1)。同社は調布駅周辺で飲食店「北海道食堂 彦べえ 調布店」(小島町1)、「調布大衆食堂 ダブルパンチ」(布田2)、「彦べえ はなれ CAPTAIN」、「らーめん・つけめん たつみ」(両店とも小島町1)を展開し、同店が5店舗目の出店となる。
新型コロナウイルスにより延期となった東京オリンピック。本来であれば、今年の飲食業界は宴会などで盛り上がるはずだったが、時短営業や休業を余儀なくされ、同社も例外ではなかった。弁当などテークアウト販売を行いながら、白髭克彦社長は今後の経営を模索。「長居せずに食べられる食事処」がコロナ禍でも求められる強い店ではないかと考え、黒毛和牛の食肉処理業者との縁があり、経営するラーメン店のチャーシューの技術もあることから、オリジナルの「肉そば」メニューを開発し、早朝6時から営業する同店をオープンした。
メニューは、牛脂スープと厚削りのかつお節・さば節を使ったそばつゆのダブルスープに、ボリュームある黒毛和牛の自家製チャーシューと合わせる「調布肉そば(卵付き)」(850円)。ランチではライスをサービスし、〆にスープと卵をライスにかける食べ方を推奨する。「冷ぶっかけそば」と「温かけそば」は390円で提供し、厚さのある「かき揚げ」(110円)や「ちくわ天」(90円)などのトッピングのほか、「日替わり丼」「牛すじカレー丼」(以上500円)なども用意。15時以降には、「酒のさかな」として、300円と400円のつまみメニューも用意する。
店舗面積は約15坪で、アクリル板付きのカウンター11席とテーブル席4席を用意。室内温度は変えずに換気する「換気空清機ロスナイ」を設置するほか、定期的に抗ウイルスアルコール薬剤を噴射し、感染予防を徹底するという。
白髭社長は「休業を経験し、コロナ禍を耐え抜くためには、食事所を強くしていく必要があると実感した。コロナがなければオープンしなかったかもしれないが、大変な時だからできたこと。おいしさだけでなく価格にもこだわり、お客さまにセルフサービスをお願いして、できる限り低価格で提供していく。調布で長く続けられる店を目指しながら、『調布名物の肉そば』として認知いただき、調布で『〆そば』文化を作れるよう努力するとともに、市内のさまざまな飲食店と共に調布を盛り上げ、街を元気づけたい」と話す。
営業時間は、平日=6時~翌3時、土曜・日曜・祝日=11時~翌3時。