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調布・深大寺に空き家を活用した宿泊施設 マイクロツーリズムの提唱も

宿泊施設「COMORI」の茶室をイメージした4.5畳の和室

宿泊施設「COMORI」の茶室をイメージした4.5畳の和室

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 一人でゆっくり過ごすことをコンセプトとした宿泊施設「COMORI」(調布市深大寺2)が2月1日、調布市深大寺にオープンした。

空き家を活用した宿泊施設「COMORI」外観

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 同施設は、空き家活用を通じた地域の活性化を目的に活動する「空き家をスナックする会」が深大寺の空き家を再生し、地域の魅力を生かした民泊物件として企画・運営。クラウドファンディングで改修費用の寄付を呼び掛け、完成した。

 室内は、茶室をイメージした4.5畳の和室と開放感のある9.5畳のリビングの2部屋で構成。民泊の宿泊客に対する悪いイメージがあることから、騒がしい、ゴミを散らかすなど、近隣に迷惑をかけることなく運用するアイデアとして「1人でゆっくり過ごす宿」というコンセプトが生まれた。2部屋あれば十分くつろげる空間が作れて、改装コストを抑えることができることから、2階建ての戸建て住宅の1階部分のみを改装して使用し、2階は使わずに未改装のままにしている。

 同施設の特徴として、自宅からおよそ1時間圏内の地元や近隣への短距離観光と注目される星野リゾートの星野佳路社長が提唱した「マイクロツーリズム」にも力を入れる。新型コロナウイルスによって打撃を受けた観光業界を救う手段の一つとして、人の移動と3密を避けながら観光を楽しむための手段としてもPRしていくという。

 同会主宰の薩川良弥さんは「今の時代に宿泊事業を始めるにあたっては、コロナ禍の中でも気軽に旅行気分を味わえるマイクロツーリズムを実現させる必要があると考えた。深大寺の自然豊かな環境は一人でゆっくり過ごすにはとても良い環境。もちろん遠方からのご利用も大歓迎だが、例えば調布市民の方でも旅行に来るような新鮮な気持ちで泊まっていただける宿を目指す。徒歩圏内にある温泉のチケットやオリジナル地図も差し上げ、地域の魅力を丁寧にお伝えしていきたい」と話す。

 料金は1泊9,800円で、最大2人まで宿泊可能。宿泊はAirbnbから予約ができる。施設から徒歩2分の場所にある深大寺温泉「湯守の里」の入浴券付き。

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