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調布百店街に居酒屋新店 日本酒とカキをメインに酒蔵と生産者の支援目指す

「日本酒と牡蠣...時々おでんBACHIYA」看板メニューの生ガキ

「日本酒と牡蠣...時々おでんBACHIYA」看板メニューの生ガキ

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 さまざまな銘柄の日本酒と生ガキを看板メニューとする居酒屋「日本酒と牡蠣(かき)...時々おでんBACHIYA(ばちや)」(調布市布田1、TEL 042-444-5110)が3月8日、調布市調布駅近くの調布百店街にオープンした。

「日本酒と牡蠣...時々おでんBACHIYA」店長の八田克弥さん(右から2人目)と同店スタッフ

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 同店を手掛けるのは、飲食サービスを極めたいと、料理人として和食店を営んでいた雨宮春仁さんが経営する「Dress Circle(ドレスサークル)」(府中市)。「おいしい酒を提供し、酒蔵を守り、人生を豊かにする」という意味を込めた「酒と生きる」を経営理念として、府中・調布・吉祥寺を中心に居酒屋を展開する。労働環境が悪いという飲食業のイメージを払拭して楽しい職業にしたいと、従業員とのコミュニケーションを大切に、産休・育休制度も整備、契約する千葉県の米農家で従業員と稲刈りを行なうなど生産者との交流にも注力する。

 長引くコロナ禍で、特に酒を提供する飲食店は苦境に立たされる中、これまで支えてくれた仕入れ業者や生産者を支援するには「おいしいものをお客さまに届けること以外にはない」と考え、新たな挑戦を決意。中でも日本の食文化の一つである日本酒は将来にわたる悪影響が懸念されていることから、「酒蔵の危機は酒場が救う!酒場の笑顔は酒蔵の笑顔」と題したクラウドファンディングで資金を集め、「府中日本酒スタンド BACHIYA」の2号店となる同店をオープンした。

 取りそろえる日本酒は旬を大切にし、季節にあった四季を感じる酒を選び常時15種類以上用意。希少な銘柄や地酒も多く、一升瓶が空くごとに別の銘柄を仕入れ、その時ならではの味を楽しむことができるようにした。店舗面積は約9坪で、少人数の来店を想定しカウンター10席とテーブル8席を用意。店内には白木を多用し、女性でも来店しやすい清潔感ある店舗に仕上げた。

 食事メニューには、数年前から取引をしていてコロナ禍のあおりを受けているカキの生産者を支援しようと新たに全国各地から仕入れるルートを開拓し、一年を通して生ガキを提供。そのほか、だし汁にこだわったおでん各種、「会津直送馬刺し3種盛り合わせ」(1,980円)、「自家製牡蠣のパテ」(520円)など、酒と合う料理を用意する。

 雨宮さんは「日本酒の初心者からマニアまで楽しんでいただける銘柄を用意している。それぞれの日本酒に合った飲み方も日々研究しているので、日本酒が苦手という方にも気軽に試していただけたら」と話す。

 営業時間は14時~21時(時短要請に従い、解除後は23時30分)。

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