「身体(からだ)が喜ぶカレー屋」をコンセプトとしたカレー専門店「ホクトカレー仙川店」(調布市仙川町1、TEL 03-4362-9271)が調布市仙川駅近くにオープンして1カ月が経った。
「ホクトカレー仙川店」店主の大津北斗(右)さんと藤原優太さん(左)
学生時代の飲食店でのアルバイトで出合い、共に飲食店のコンサルティングなどを行う大津北斗さんと藤原優太さんが開いた同店。インド料理店のコンサルティングを行った際、さまざまな業態での調理経験を持つ大津さんがオペレーションの改善提案を行う中、それまで経験のなかったインド料理をインド出身の店員と一緒に調理するうちにスパイスやカレーについて教えてもらい、カレーの面白さを認識。藤原さんが経営全般の提案を行う中、カレーに関わるネットワークが急激に広がり、カレー店を始めたい人や趣味でカレーを作っている人などを集め、イベントなども開いてきた。
イベントを通して数々の個性的なカレーに出合い、中でもサバを使ったカレーに興味を持った大津さん。「こんな感じの味が食べたいと言ったものを具現化するのが得意」と、藤原さんから評される大津さんが商品開発を始め、おいしさを追求した結果、小麦粉や添加物を使わず体に良いとされる食材のみを使った「子どもでも食べやすい」スパイスカレーが完成。コロナ禍により販売場所が制限されたことから、通販サイト「Re.Works(リワークス)」を開設し、「身体が喜ぶ鯖(さば)カレー」と名付け販売を開始。予想以上の人気商品となり、「身体(からだ)が喜ぶカレー屋」をコンセプトに同カレーを看板メニューとする同店をオープンした。
これら一連の活動は「大切な家族や仲間、未来の子どもたちのために資源のもったいないをなくす」という思いから、同サイトではイベントなどを通じて知り合い、コロナ禍で販売を制限されたカレー料理人の商品も販売し、大津さんオリジナルのカレーには規格外などを理由に廃棄される野菜を使う。
メニューは、「身体が喜ぶ鯖カレー」(800円)のほか、野菜とスパイスのみで作った「10種の野菜カレー」(1,000円)、毎回味付けを変える「JAPANチキンカレー」(700円)や期間限定カレーなどを用意。「身体をリセットするカレー」もコンセプトに、知人が手掛ける薬膳茶も用意し、カレーとのセットや薬膳を使ったカレーなども販売する予定。
大津さんと藤原さんは「これからもいろいろなカレーを用意していく予定なので、カレー好きから家族連れまで、多くの方々に気軽に利用いただきたい。カレーに関わる方々とのつながりも一層強め、将来的には日本の文化の一つに進化しているカレーを、インドをはじめ世界へも発信できたら」と話す。
営業時間は11時30分~15時(無くなり次第終了)。