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東京外語大、学生向け「100円食事販売」を1月まで延長 120食が5分で完売

100円弁当は外国人の学生にも好評

100円弁当は外国人の学生にも好評

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 東京外国語大学(府中市朝日町3-11-1)は新型コロナウイルスの影響で困窮している学生を対象として販売している「100円朝食・弁当」の提供期間を2022年1月24日まで延長する。

この日はハンバーグがメーンの幕の内弁当

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 100円での食事提供は大学の同窓組織「東京外語会」の支援で10月から実施。生協食堂で朝食と、夜に日替わり弁当を提供してきたが、1月の定期試験終了日(24日)までの期間延長を決めた。

 100円弁当は1日120個の限定販売で、提供場所の生協食堂入り口には販売開始時間の30分前から学生の長い列ができた。販売が始まると100円と引き換えに次々と弁当が学生に手渡され、5分で完売。ブラジル人の女性研究生は「安くておいしい弁当が簡単に買えるので、よく利用している。肉や野菜がたくさん入っているから好き」と笑顔を見せる。

 生協食堂の田村治夫店長は「10月は100食用意したが120食に増やした。学生さんを助けたいという思いが強い」と話す。

 大学では毎週水曜にオンライン授業を行っており、対面授業の実施率は昨年秋が全授業の30%だったのに対し、現在は65%まで回復した。広報係長の高坂香さんは「100円朝食・弁当を利用する学生は、ひとりで食事するよりも同じ学生たちと一緒に食べたいという精神的な理由も大きいのでは」としている。

 大学ではこのほか、生協食堂で利用できる食券を配布したり、食品などの詰め合わせを配布するフードパントリーを実施したりするなどといった学生支援を行っている。

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