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府中市役所「現庁舎のお別れ会」 見学と記念撮影

府中街道に面した西玄関。長年にわたり多くの府中市民が利用した

府中街道に面した西玄関。長年にわたり多くの府中市民が利用した

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 府中市は市役所本庁舎の建て替えに伴い、8月6日、現庁舎の見学や写真撮影ができる「お別れ会」を開催する。

大國魂神社に面した東庁舎。映画やドラマにもたびたび登場

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 本庁舎は1987(昭和62)年から、現在のような「北庁舎」「東庁舎」「西庁舎」を連絡通路でつなぐ形で運用されてきた。中でも西庁舎は、1959(昭和34)年に建設された多摩地域で最も古い庁舎。近年は「ふちゅうロケーションサービス」を利用した映画やテレビドラマの撮影で、本庁舎の外観や内部が使われることもあった。

 同市は本庁舎の耐震性不足、施設・設備の老朽化、建物の狭あい化・分散化、バリアフリー対応などの課題を解決するために、新庁舎建設に向けた取り組みを進めてきた。新庁舎のコンセプトは「活気にあふれた現代の宿場町」で、庁舎の主たる機能を担う「おもや」、庁舎機能を補完し市民協働を支える「はなれ」、両建物をつなぎ市民の多彩な活動の場となる「通り庭」の3空間による構成としている。

 2021年5月に建設工事が始まり、今年5月に「おもや」が完成、7月15日に落成記念式典を行った。9月に現庁舎の解体工事を始め、来年12月から跡地に「はなれ」を建設する。「通り庭」を整え、新庁舎が完全稼働するのは2027年1月を予定。

 同市は、長年慣れ親しんだ本庁舎を市民の記憶にとどめてもらおうと「現庁舎のお別れ会」を開く。屋上や市長室、議場、電話交換室、機械室など、普段は市民が入れない場所を公開する(セキュリティーの都合で入室不可の場所あり)。最後に市長と議長がお別れの言葉を述べ、西玄関前で参加者と記念撮影を行う。時間は10時~11時45分。予約不要。

 新庁舎「おもや」での業務を8月14日に始めるため、10日を臨時閉庁して移転作業を行う。9日18時~14日8時30分は自動交付機やコンビニ交付サービス、公共施設予約システムも停止する。各種届け出や申請などの対応は市ホームページで確認できる。

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